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【コンデンサー型ドライバの特徴】解説|別次元のサウンドを奏でるその原理とは

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コンデンサー型ドライバと聞いて、オーディオに詳しい人は口を揃えて「別次元」「歪みのない音」と表現します。

本記事では、コンデンサー型ドライバの原理を説明し、コンデンサー型ドライバが「別次元」のサウンドになる理由やメリット・デメリットを説明したいと思います。

目次

コンデンサー型ドライバの仕組み

コンデンサー型ドライバは通常のイヤホンやヘッドホンのドライバーと構造が全く異なります。コンデンサー型ドライバは極めて薄い振動板を、蓄電した2枚の板で挟んだような構造になっています。

原理としては蓄電した2枚の板の静電気を利用して間の振動板を振動させ、音を出力するという構造になっています。

画像引用元:SHUREジャパン公式ホームページ

通常のダイナミックドライバーやバランスド・アーマチュアドライバのように質量の大きな振動板や金属が無く、また磁力を必要としないため、現在普及しているドライバと全く異なる動作原理となっています。

この構造によってどのような恩恵を受けることができるのでしょうか。

次にコンデンサー型ドライバのメリットとデメリットを紹介します。

コンデンサー型ドライバのメリット・デメリット

コンデンサー型ドライバのメリット

・歪(ひず)みの小さいサウンド
・広い周波数帯域
・レスポンスの速さ
・ナチュラルなサウンド

歪(ひず)みの小さいサウンド

振動板(ダイヤフラム)の形状がフラットでかつ非常に薄く軽量なため、振動板由来の歪みが殆ど発生しません。また、DDやBAと違い、駆動に磁力を必要としないため磁力由来の歪みも発生しません。

ドライバ数も1ドライバで広い周波数をカバーできるため、複数ドライバーを搭載したイヤホンで問題となるクロスオーバーも発生しません。

原理上、音を発するのに理想的な構造をしているのがコンデンサー型ドライバの大きな強みです。

広い周波数帯域

人間の耳に聞こえる周波数帯域は20Hz~20,000Hzと言われています。

SHUREのコンデンサー型イヤホン「KSE1200」の周波数帯域は10Hz~50,000Hzです。人間の可聴域を倍以上も超えた音が出力されます。

人間の耳の可聴域を大きく超える再生可能周波数帯域の広さもコンデンサー型ドライバの特徴です。

レスポンスの速さ

振動板が薄く軽量なため、電気信号に対するレスポンスが非常に早いです。

いわゆるダイナミックドライバ等にありがちな「もたつき」が一切発生しません。

この軽快で繊細なサウンドはたしかに「別次元」と感じます。

ナチュラルなサウンド

「フラット」という表現と「ナチュラル」という表現は混同されがちですが、全く別物です。

コンデンサー型ドライバを搭載したイヤホン・ヘッドホンは音に立体感があり、「虫の鳴き声」「草の揺れる音」「水の流れる音」まで現実のそれと区別がつかない程の再現力があります。

音楽鑑賞以外にもASMRや映画鑑賞にも力を発揮します。

コンデンサー型ドライバのデメリット

・専用のアンプが必要
・製造できるメーカーが少なく高価

専用のアンプが必要

コンデンサー型ドライバは原理上ドライバに直接高い電圧をかける必要があり、コンデンサー型専用アンプが必要になります。通常のオーディオアンプは使用できません。

よって、コンデンサー型のイヤホンやヘッドホンを持ち運ぶ時は専用アンプごと持ち運ぶ必要があります。

画像引用元:Amazon.co.jp

製造できるメーカーが少なく高価

製造に高い技術力が必要なため、イヤホン・ヘッドホンに限っていえば本記事執筆時点で製造しているメーカーは「STAX」と「SHURE」のみです。

また、米国の大手老舗オーディオメーカーのSHUREの技術力をもってもイヤホンサイズにまで小型化するのに8年かかったと公表しています。

よって、他のドライバ構成の商品と比較して製造出来るメーカーが限られており、非常に高価です。

こんな人におすすめ

プロの音楽制作者

少しの音の歪みも許容することが出来ないシビアな環境で音源のチェックするプロの音楽制作者にオススメすることができます。

画像引用元:SHUREジャパン公式HP

原理上これ以上歪みのないドライバは今後暫く登場しないでしょう。

FPSゲーマー

ゲーミングイヤホン・ヘッドホンとしては高価すぎる気もしますが、これ以上繊細な音を拾えて音の距離間と方向を掴めるイヤホン・ヘッドホンは中々ありません。

オーディオ性能で圧倒的な差をつけたい人におすすめすることが出来ます。

音質に強いこだわりのある人

コンデンサー型ドライバを搭載したイヤホンやヘッドホンは余分な歪みが発生しないため、非常に原音に忠実な音が出力されます。

ゆえに、これ以上にない「ピュアオーディオ」機器と表現することができます。

実際にSTAXなどのヘッドホン(STAX社は自社製品をヘッドホンと呼ばずにイヤースピーカーと呼称しています)は「ピュアオーディオ」を追求しているコアなオーディオマニアにもファンが多いようです。

おすすめの商品

STAX SR-L500MK2

有限会社STAXは日本の埼玉県に本社を置くコンデンサー型ドライバを搭載したヘッドホン(STAXはイヤースピーカーと呼称)と専用アンプを販売している企業です。

コンデンサー型ドライバといえば「STAXの音」というくらい、コンデンサー型ドライバに精通している企業で、2011年にEdifierと資本提携を行ったことでEdifier製のヘッドホンにもSTAXの技術が使われることになりました。

SR-L500MK2はSTAXのミドルクラスの商品で、コンデンサー型の製品としては比較的手に入れやすい価格で販売されています。

SHURE KSE1500

米国の大手老舗プロ用オーディオメーカー「SHURE」が8年間かけて開発したコンデンサー型イヤホンです。

サイズが通常のイヤモニサイズにも関わらず、音がヘッドホンの用に広く非常に繊細で広大な音質が特徴です。

SHURE KSE1200

KSE1500の廉価版で、DAP機能がなくアナログ入力のみに対応したモデルです。

イヤホン部分はKSE1500と全く同じのため、「KSE1500」と印字されています。

まとめ

以上、コンデンサー型ドライバの原理の説明とメリット・デメリットを紹介させて頂きました。

どれも高価なため中々手が出ないかと思いますが、家電量販店で無料試聴等ができるため、気になった方は是非詳細をチェックしてみて下さい。

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この記事を書いた人

ポタオデとコーヒーとちいかわとサウナと大喜利とゲーム実況とAPEXが好き。X(旧Twitter)でも毎日つぶやいているので、是非遊びにいらして下さい!!


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