ZiiGaat x Fresh Reviews Areteは、オーディオブランドのZiiGaatと、競技FPS向けのデバイスを数多く検証してきたFresh Reviews氏が共同開発した有線イヤホンです。
幅広いFPSタイトルで、定位感や分離感、細かな音の聞き取りやすさを両立することを目標に開発された製品です。
今回はLinsoul様よりAreteをご提供いただき、実際に音楽鑑賞やFPSで使用しました。
全体的な感想としましては、FPSゲーマー界隈での評判のとおりFPSゲームとの相性が抜群ですが、音楽を聴いても楽器の配置が立体的で、特にバンドサウンドとの相性に魅力を感じました。
本記事では、Areteを実際に使用して感じた良い点と気になる点を詳しくレビューします。
Areteのスペック・仕様
Areteのスペックは以下のとおりです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ドライバー構成 | 10mmダイナミックドライバー×1、Knowles製BAドライバー×4 |
| ダイナミックドライバー | バイオセルロース振動板 |
| クロスオーバー | 3ウェイ |
| 音導管 | 片側3本 |
| 感度 | 108dB(1kHz) |
| インピーダンス | 9Ω(1kHz) |
| コネクター | 0.78mm 2Pin |
| プラグ | 3.5mmシングルエンド |
| カラー | ブラック、ブルー、ホワイト |
Areteは、1基のダイナミックドライバーと4基のBAドライバーを搭載した、5ドライバー構成のハイブリッドイヤホンです。
低音域には10mmのバイオセルロース振動板ダイナミックドライバーを採用しています。
中音域から中高音域はKnowles 29689、高音域はKnowles 31736が担当します。
さらに、3ウェイクロスオーバーと片側3本の独立した音導管を採用し、それぞれのドライバーが担当する音域を分けています。
インピーダンスは9Ωと低いため、再生機器との組み合わせについては後ほど詳しく解説します。
Areteの外観と付属品

Areteは、耳の形に沿うカスタムIEM風のシェルを採用しています。
フェイスプレートには細かな装飾とZiiGaatのロゴが入り、ゲーミングイヤホンらしい派手さはありつつも、安っぽさは全く感じません。
カラーはブラック、ブルー、ホワイトの3色で、筆者がご提供いただいたのはホワイトです。
5基のドライバーを搭載しているため、一般的なイヤホンと比べると筐体は大きめです。
ノズルも太く長いため、装着感については耳の大きさやイヤーピースとの相性が出やすいと感じました。
付属品は以下のとおりです。
- 3.5mmプラグのイヤホンケーブル
- 3サイズのシリコンイヤーピースと1サイズのフォームタイプイヤーピース
- キャリングケース
- ユーザーマニュアル

ケーブルは0.78mm 2Pinによる着脱式のため、断線した場合に交換できるほか、好みに応じて別売りケーブルへ変更できます。
付属のキャリングケースはイヤホン本体とケーブルをまとめて収納できるため、持ち運びや保管にも困りません。
Areteの良い点
Areteを実際に使用して特に良いと感じたのは、音の位置関係を明確に描き分ける能力です。
FPSでは敵の位置を把握しやすく、音楽では各楽器の演奏を細かく追うことができます。
FPSゲームとの相性が抜群

Areteは、定位感と分離感に優れているため、FPSゲームとの相性が評判通り抜群だと感じました。
敵の足音や銃声の方向を把握しやすく、複数の音が重なる場面でも必要な情報を聞き分けられます。
FPSで使用した詳しい評価については、以下の記事でまとめています。

各楽器の分離感と定位感が抜群に良い

Areteは、各楽器の分離感と定位感が抜群に優れています。
演奏する楽器が増えても各楽器の音や位置関係が明確で、個別に追いやすいです。
特に印象的だったのが、ハイハットやギターのカッティングです。
一音一音の立ち上がりがタイトで、リズムを刻む音が小気味よく耳に入ってきます。
各楽器の輪郭が非常にクリアで、バンド全体の演奏を細かく聴きたい人に向いていると感じました。
平面的ではなく奥行きのある立体的な音

Areteは分離感や定位感に優れていますが、モニターイヤホンのような平面的で退屈な音ではありません。
各楽器を左右の位置関係だけでなく、前後の位置関係や奥行きまで立体的に描き分けています。
近くで鳴る音と奥で鳴る音が重ならず、演奏している空間そのものを感じられるような立体的な鳴り方です。
単純に音場を広く見せるのではなく、その空間の中へ一つひとつの音を明確に配置しています。
細かな音を確認できる精密さを持ちながら、音楽としての躍動感や心地よさを失っていません。
Areteの気になる点
Areteは立体的でクリアな音質やFPSでの使いやすさに優れていますが、もちろん留意点もあります。
特に装着感や再生機器との組み合わせ、ボーカルの距離感については購入前に確認して欲しいと思いました。
筐体とノズルが大きいため装着感は好みが分かれると思う

Areteは5基のドライバーを搭載しているため、筐体が大きめです。
ノズルも太く長いため、耳が小さい人は圧迫感や違和感を覚える可能性があります。
私の場合は装着できましたが、一般的な小型イヤホンと比べると耳への存在感は強く感じました。
イヤーピースのサイズや形状によっても装着感はある程度改善できますが、カナル型が苦手な人は特にストレスを感じるかもしれません。
低インピーダンスで再生機器の影響を受けやすい

Areteのインピーダンスは9Ωと低く、再生機器の出力特性による影響を受けやすいイヤホンです。
感度も高いため、再生機器によってはホワイトノイズが気になる可能性があります。
音量を取りやすい反面、ボリュームを少し動かしただけで音量が大きく変わることにも注意が必要です。
高価なDACやアンプが必須というわけではありませんが、ノイズの少ない再生機器と組み合わせたほうがAreteの性能を引き出せるかと思います。
ちなみに、私はFosi AudioのSK02というDACアンプを使用していますが、このDACアンプでは綺麗に鳴らすことができました。
ボーカルの近さを優先する人には合わないかも

Areteのボーカルは遠くありませんが、耳元で歌っているような近さでもありません。
そのため、歌声の息遣いや艶、濃密さを最優先する人には物足りなく感じるかもしれません。
一方で、ボーカルと各楽器の位置関係が整理されているため、バンド全体の演奏を楽しみたい人には合うと思います。
良くも悪くも楽器を含めた楽曲全体を立体的に聴かせるイヤホンです。
Areteをおすすめしたい人
最後に、Areteはこのような人におすすめできます。
バンドサウンドで楽器を重視する人

Areteは、バンドサウンドの中でも特に楽器を重視して聴きたい人におすすめです。
各楽器の輪郭が明確で、演奏が重なる場面でもハイハットやギターのカッティングを細かく追えます。
歌声だけを中心に聴くというより、ドラムやギター、ベースを含めた演奏全体を楽しみたい人に向いています。
楽器の位置関係や前後の奥行きまで感じながら、バンド全体のアンサンブルを立体的に楽しめるイヤホンです。
FPSゲーマー

Areteは、音による索敵を重視するFPSゲーマーにもおすすめです。
分離感と定位感に優れており、複数の足音や銃声が重なる場面でも、それぞれの位置を聞き分けやすく感じました。
音楽鑑賞にも使えるため、ゲーム専用イヤホンを別に用意したくない人にもおすすめすることができます。
まとめ

Areteは、各楽器の分離感と定位感に優れた有線イヤホンです。
全体的に寒色寄りで各音の輪郭がくっきりしており、ハイハットやギターのカッティングをタイトに楽しめます。
バンドサウンドを楽器中心に楽しみたい人や、音楽鑑賞にも使える高性能なFPSイヤホンを探している人におすすめできます。
以下に商品リンクを掲載していますので、Areteが気になった方は是非、メーカーの詳しい説明や最新の口コミもチェックしてみてください。
以上。本記事の内容が少しでも参考になりましたら嬉しいです。



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