【DACとヘッドホンアンプの違い】解説|DACとヘッドホンアンプって何が違うの?

DACとヘッドホンアンプは両者ともイヤホンやヘッドホンに繋いで音量の調整などを行う機器のため、接続する位置や用途が似ていて少しややこしいですよね。

「DACにイヤホンやヘッドホンを直接繋いでいるけど、これでいいの?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事ではヘッドホンアンプとDACのそれぞれの役割を説明した上で、DACとヘッドホンアンプの使い分けについて解説します。

本記事をお読み頂くことで以下のことがわかります。

本記事を読んでわかること
  • ポータブルオーディオにおけるヘッドホンアンプの必要性
  • DACの役割
  • アンプの役割

もしよろしければ是非、最後までご覧下さい。

目次

結論:基本はDACだけでOK。こだわるならヘッドホンアンプも。

結論から申し上げると、基本的にはポータブル環境ではDACだけ持っていれば十分です。

なぜならばDACとして売られている製品には既に簡易的なヘッドホンアンプが内蔵されているため、通常のイヤホンに求められるインピーダンスであればDACに搭載されているアンプだけで十分な音量と音質を得られるからです。

ただし、インピーダンスの高いイヤホンやヘッドホンについてはDACに搭載されているアンプでは単純に非力であったり、音量がとれたとしても音が歪んでしまう場合があります。

そういった問題のある場合は必要に応じてヘッドホンアンプを追加するのが良いでしょう。

また、低インピーダンスなイヤホンでも音量の増幅は高品位なヘッドホンアンプに任せるほうが良いので、音にこだわる場合にもヘッドホンアンプを検討しても良いと思います。

SENNHEISERの高インピーダンスヘッドホン「HD 800S」を接続している様子です
画像引用元:Astell & Kern公式HP
SENNHEISERの高インピーダンスヘッドホン「HD 800S」を接続している様子です

次項ではDACとヘッドホンアンプのそれぞれの役割について説明します。

DACの役割:デジタル信号からアナログ信号への変換

現代は音楽や動画コンテンツの殆どがデジタルコンテンツです。

デジタル信号は0と1の羅列のため、音声データを現実の空気振動に変換する為にはまずデジタル信号をアナログ信号に変換する必要があります。

DACは(Digital to Analog Converter)の略で、デジタル信号のアナログ変換が主な役割となります。

ただし、基本的にはDACとして売られている製品には簡易的なヘッドホンアンプが搭載されているため、求められるインピーダンスが低ければそのままイヤホンやヘッドホンを接続して使用することができます。

ヘッドホンアンプの役割:アナログ信号の増幅

ヘッドホンアンプの役割は純粋にアナログ信号をそのまま増幅させることです。

トランジスターや真空管がアンプの役割を果たします。

通常のイヤホンであればDACに搭載されているプリアンプで十分な音量と音質を得られる場合が多いのですが、インピーダンスの高いヘッドホンをDACに搭載されているプリアンプで鳴らすにはかなり厳しいものがあります。

アンプの増幅回路には「A級」、「AB級」、「D級」などの種類があり、それぞれで特性が異なるのですがポータブルオーディオには電力効率が良く発熱量の少ない「D級」アンプが多く用いられます。

D級アンプは電力効率は良いのですが、歪みが発生しやすいというデメリットもあります。音を純粋に増幅させるには高度な技術が必要となるため、「A級」や「AB級」回路を搭載したヘッドホンアンプが存在します。

まとめ

以上、今回は「DAC」と「ヘッドホンアンプ」の違いについて解説しました。

本記事のまとめは以下のとおりです。

まとめ
  • 基本的にDACとして売られている商品にはアンプも内蔵されている
  • 高い出力が欲しい場合やさらに音質にこだわる場合はアンプも重要
  • DACはデジタルデータをアナログ信号に変換するICチップ
  • アンプはアナログ信号を増幅させる装置(トランジスターや真空管)

本記事が皆様が理想としているポータブルオーディオ環境構築の参考になれば幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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