ポータビリティに優れ、持ち運びが容易にも関わらず手持ちの音源の音質を本格的な音響機器レベルまで引き上げてくれるDAP(Digital Audio Player)
SONYさんのウォークマンが有名ですね。
筆者のSNS上のアンケートでも、外出先のポタオデ運用で1位を獲得するほど魅力のある商品です。
ただし、DAP(特にAndroidOSを搭載したモデル)にはいくつか致命的な問題点もあると筆者は考えています。
そこで本記事では筆者の考えるDAPの問題点と改善策について考察したいと思います。
筆者の持論や意見も多分に含むため「へぇ、そんな意見もあるのね」程度に見て頂ければ幸いです。
DAPが解消すべき3つの問題
まず、DAPには以下の3つの問題があると考えています。
・リチウムイオンバッテリーの寿命
・OSのサポート期限
・スティック型USB DACの登場
リチウムイオンバッテリーの寿命
DAPにはスマートフォンと同様にリチウムイオンバッテリーが搭載されています。
ご存知のとおりリチウムイオンバッテリーは充放電を繰り返すことで劣化します。
多くのメーカーはバッテリーの寿命が最大容量の50%しかできなくなる状態を寿命の目安としていますが、この50%に至るまでの目安は一般的に1年半~2年といわれています。
つまり、DAPを毎日使用した場合、2年程度でバッテリーが寿命を迎えることになります。
折角高価な買い物をしたのに2年程度でバッテリーが半分になるのは結構辛いですよね。
OSのサポート期限
Android OSのサポート期限は一般的なスマホで約2年~4年です。DAPの場合は販売当初から古いバージョンのOSが搭載されていることも多いため、発売当初から使いたいアプリが使用できないといった問題もしばしば見受けられます。
つまり、数年でOSのサポート更新が切れて対応アプリがどんどん減っていくという状況になるのが購入時から決まっています。
AndroidOSを搭載しないとストリーミングサービス用のアプリが使用できないのに、AndroidOSを搭載するとバージョン問題がつきまとうというジレンマという課題があります。
このあたりのリスクはメーカーや販売店がちゃんと説明しているのか、購入者は合意の上で購入しているのかとても不安になることがあります。
スティック型USB DACの登場
近年、スティック型USB-DACと呼ばれる製品が登場し、スマートフォンの音質をDAPに匹敵するレベルまで引き上げることが出来るようになってきています。
ユーザーインターフェースの快適さや性能、軽さにおいてDAPがスマートフォンに勝てる要素は殆どないため、敢えてDAPを選択するメリットが極めて低くなってきています。
今後DAPが生き残るには
今後DAPが生き残るためにどうすべきか考えてみました。繰り返しになりますが、筆者の勝手な持論ですので「こんな意見もあるのか」程度に適当に聞き流して貰えればと思います^^;
・スタンドアロンに特化する
・バッテリー交換を容易にする
スタンドアロンに特化する
ストリーミングサービスの殆どがiOSやAndroidOSで再生されることを前提としているため、DAPにAndroidOSを搭載しない限り基本的にストリーミングサービスは使用できません。ただし、AndroidOSを搭載するとOSバージョンのサポート期限という問題が必ずつきまとうというジレンマがあります。
スマートフォンの様な生活必需品であれば2年程度で買い替えることもやむ無しと感じますが、DAPのような高級品を2年程度で買い替えるのはかなり難しいですよね。
よって、ストリーミングサービスはスマホ+スティック型USB DACに任せて、DAPは組み込みOSを用いたスタンドアロン運用に特化すべきだと考えています。
ようは、スマホ+USB DAC運用と差別化するためにはDAPを昔のiPodや東芝のgigabeatのような運用に戻すのが良いと考えています。
バッテリー交換を容易にする
ポータブルオーディオ機器のバッテリーに規格を設けて、交換を容易にするのが良いと考えています。例えるならマキタの電動工具のバッテリーのようなイメージですね。
そうなれば基本的に本体に組み込まれているバッテリーの劣化問題が解消されると共に、バッテリーブランドによる音の違い等が生まれ、新たなマーケットも生まれると考えています。
まとめ
以上。本記事はDAPの将来について筆者なりに考察しました。
冒頭や記事途中でも述べたとおり筆者の意見や持論を多分に含みますが、DAPの抱える問題点については納得のいく部分もあったのではないでしょうか。
DAPは高価な買い物となるため、しっかりデメリットも把握した上で購入の検討をなさるのが一番良いと考えています。