ながら聴きイヤホンとは、耳を完全に塞がずに周囲の音も聞き取れるように設計されたイヤホンのことです。
従来のイヤホンは耳栓のように耳の穴を塞いでしまうため、周囲の音が聞こえにくく、安全面での懸念がありました。
一方、ながら聴きイヤホンは、音楽や通話を楽しみながらも、周囲の状況を把握できるため、育児中の家事、ジョギング、自転車走行、公共交通機関の利用時など、周囲の安全性に配慮が必要な場面で活躍します。
ながら聴きイヤホンの種類
ながら聴きイヤホンには、主に以下の2つのタイプがあります。
- 骨伝導イヤホン
- オープンイヤー型イヤホン
骨伝導イヤホン
音を振動に変換し、骨を通して内耳に伝えることで音を聞かせる仕組みのイヤホンです。
骨伝導イヤホンに関しては『Shokz』というメーカーの製品品質が高く、Shokzが多くのシェアを獲得しています。
オープンイヤー型イヤホン
耳の穴の手前にスピーカーを配置し、音を耳に届けるタイプです。
「骨伝導の振動が苦手」という人におすすめのながら聴きイヤホンです。
オープンイヤー型イヤホンは各社がしのぎを削りながら様々な商品が展開されています。
ながら聴きイヤホンのメリット・デメリット
メリット
安全性向上
車や自転車の音、育児中の赤ちゃんの叫び声、駅のアナウンスなど、周囲の状況を把握できるため、事故やトラブルを未然に防ぐことができます。
快適な装着感
耳を塞がないため、長時間使用しても圧迫感が少なく、耳への負担を軽減します。
周囲とのコミュニケーション
音楽を聴きながらも、会話やアナウンスを聞き取ることができます。
通常のイヤホンでアンビエントモード(外音取り込みモード)の搭載されているイヤホンがありますが、周囲と会話が出来るほど性能の高い商品は残念ながらまだ見たことがありません。
対する「ながら聴きイヤホン」では自然に会話が可能なレベルで周囲の音を取り込むことができます。
デメリット
音質
密閉型イヤホンに比べると、音質はやや劣る場合があります。
特に低域については弱くなりがちな傾向があります。
音漏れ
ながら聴きイヤホンは周囲の音が聴こえる分、周囲への音漏れも大きい傾向にあり、各社様々な音漏れ対策のアイデア商品を展開しています。
参考にBOSEの『Ultra Open Earbuds』では周囲への音漏れをノイズキャンセリング技術でかき消すという手法が取られており、ながら聴きイヤホンでありながら音漏れが非常に小さいことが特徴です。
まとめ
ながら聴きイヤホンは、安全性を重視しながら音楽や通話を楽しみたい方におすすめです。
特に、育児、ジョギング、自転車走行、公共交通機関の利用時など、周囲の状況に注意が必要な場面で役立ちます。
本記事の内容があなたのライフスタイルに合ったながら聴きイヤホンを見つける手助けになりましたら幸いです。