GENELECは北欧フィンランドのオーディオメーカーです。
世界中のアーティストやクリエイターから非常に支持されているモニタースピーカーに8000シリーズがありますが、Gシリーズは8000シリーズを基本に、よりコンシューマー向けに改良を加えたモデルです。
筆者は最近スピーカー沼にハマりかけていて、早期に沼を終わらせるため購入しました。
本記事では、同価格帯の8000シリーズとの比較も踏まえてレビューしていきます。
スペック・仕様
基本的な仕様は以下のとおりです。
出力:25W
ウーファーサイズ:3インチ
ツイーターサイズ:3/4インチ
周波数特性:67Hz~25kHz
サイズ:H242 x W151 x D142mm
サイズや基本的なスペックについて8010とG Oneで違いはありません。
詳細については以下にリンクを掲載しておきます↓
8010との違い
G Oneと8010との違いを以下に列挙します。
入力端子
8010:XLR端子
G One:RCA端子
8010はプロ機材との接続を想定しているためXLR端子による接続が必要ですが、G OneはRCA端子(赤白のケーブル)で接続が可能です。
よって一般的な家庭用AV機器との接続が容易になりました。
またXLR端子はソケットが大きくコンパクトな8010では本体とソケットの干渉を問題視する声もあったのですが、G OneはRCA端子のため配線もスッキリします。
ただしRCAはアンバランス入力が前提のため、ケーブル長が長くなった場合にノイズが混入しやすくなります。(家庭での使用用途くらいの長さではほぼ問題になりませんが)
入力感度
※8010を0とした場合
G One:-10db
入力感度がデフォルトで8010より10db低く設定されています。
また、背面のコントロールによってさらに10db下げることも出来ます。
プロ現場での大音量出力が前提の8010と比較し、G Oneは若干鳴らしにくく作られており小音量域での細かい調整がしやすくなってホームユーズで使いやすくなっています。
また、これによってiFi AudioのZen DACなど、小音量時にギャングエラー(左右で音量差)の生じるアンプや、ある程度ボリュームを上げないと本領を発揮しないアンプとの相性も良くなっています。
カラーバリエーション
8010:ダークグレー、ホワイト
G One:ブラック、ホワイト
ホワイトは両機種共通。ダークグレーは8010のみ、ブラックはG Oneのみの展開になっています。
LEDライト色
8010:緑
G One:白
8010で現場での利用を想定しているため、機材の電源のON/OFFを常に確認できるようLEDが目立つ緑色に設定されていますが、G Oneは目立たない白色に変更されています。
※ちなみにG Two以降のモデルではLEDのON、OFFも選べるようになっています。
重量
8010:1.5kg
G One:1.7kg
G Oneのほうが200g(2本で400g)重いです。
Gシリーズと8000シリーズの比較についてはGENELECジャパン公式HPのブログに詳しく記載されていますので、是非チェックしてみてください。
良い点・気になる点
良い点
小音量時でも破綻しない美音
音がとても良いのは当然として、小音量時でも音が破綻せず、高い解像度を保ちながら低域から高域まで滑らかに出力されるのは流石です。
基本的な構造はモニター用の8000シリーズと同じなので音の情報量が多く分析的な聴き方もできますが、音楽のリスニング用途としても映画や動画観賞用途としてもかなり楽しめる音になっています。
また、指向性が高い(音がベストに聴こえる範囲が狭い)ように見えますが、指向性は思ったより低いように感じます。(広範囲に渡ってベストに近い音が聴こえる)
よってリビングや寝室に設置し、家族との映画観賞のような用途にも向いていると思います。
圧倒的定位感
定位がかなり良く、APEXなどのゲームも敵の位置が手に取るように解ります。
ある程度音の出せる環境に住んでいてヘッドホンやイヤホンが苦手な人は、このスピーカーならゲーミング用途で人気なイヤホンと比較しても遜色ない性能が発揮できます。
ちなみに、超人気YouTuberのはじめしゃちょーは個人でゲームを嗜む際にもうワンサイズ大きい8020を使用しているそうです。
卓上利用でも邪魔にならないサイズ感
サイズはH195 x W121 x D115mmです。
数値だけ見てもピンとこないかもしれませんが、ちょうどニンテンドースイッチLiteくらいのサイズ感です。非常にコンパクトですよね。
卓上に直置きしても全く邪魔にならないサイズ感です。
北欧の美しいデザイン
GENELECは北欧フィンランドの音響メーカーです。
曲線を帯びたデザインは独特かつとてもお洒落で、人の目につくデスク上やテレビ横に置くにはインテリアとしても最高と思います。
Bang & Olufsenしかり、北欧の音響メーカーの商品は得てしてデザインが良いですよね。
気になる点
入力端子が少ない
入力は1入力しか対応していないため、複数のデバイスを接続するには別途ミキサーが必要になります。また、ヘッドホンなどの出力端子もありません。
シンプルイズベストではありますが、少し寂しい気もします。
まとめ
結論として音良し、見た目良しで非常に満足のいく買い物でした。
スピーカーは設置環境によって音が変わるため、店頭試聴と部屋で音が変わりますし、中々試聴が難しいという問題がありますよね。
今回は10万円近くする買い物を無試聴で行い、中々怖い買い物でしたがどのレビュー記事を見ても間違いなさそうなので思い切って購入してみました。(大正解でした)
なお、レンティオ等のレンタルサービスで1ヶ月数千円でレンタルできるようなので、こういったレンタルサービスを活用して試聴するのも一つの手かもしれませんね。
参考にリンクを貼っておきますので、是非チェックしてみてください。