【ゼンハイザー IE200】レビュー|軽快なリズム、透明感溢れる音色

IE200は1945年にドイツで設立された老舗オーディオブランド「ゼンハイザー」が2023年1月31日に発売したリスニングイヤホンのエントリーモデルです。

ゼンハイザーのイヤホンはプロ用の「IE◯◯Pro」と、コンシューマー(一般消費者)向けの「IE◯◯」の2つ(◯◯には数字が入ります)が展開されており、こちらはProがついていないためコンシューマー向けのモデルとなります。

ゼンハイザーのセールで20%OFFになっていたので買ってしまいました。

とても良い商品のため、今回紹介したいと思います。

もしよろしければ是非、最後までご覧下さい。

目次

スペック・仕様

基本的なスペックは以下のとおりです。

ドライバ構成1DD(φ7mm)
周波数特性6 Hz – 20,000 Hz
インピーダンス18Ω
コネクタMMCX(※ただしゼンハイザー独自形状)

詳細は以下のeイヤホンさんの商品紹介ページよりご確認をお願いします。

eイヤホン公式HP IE200商品ページ(外部リンク)

良かった点、気になった点

それでは早速、使用して良かった点、気になった点を紹介します。

良かった点

良かった点は以下のとおりです。

良かった点
  1. 開放的で見通しがよく透き通った音
  2. 優れた装着性と軽さ(公称値の倍軽い)
  3. 2種類の音質の選択が可能
  4. ゲーミング性能も高い

それぞれの詳細を以降で述べます。

開放的で見通しがよく透き通った音

非常に開放的で透き通った音です。ゼンハイザーのイヤホンは基本的に開放的な物が多いのですが、その中でも頭一つ飛び抜けた開放感があります。

ゼンハイザーのロゴは光の当たる角度で緑色に見えます

重心が高めで中高域が綺麗に伸びるので、主旋律のしっかりしたバイオリンや管楽器、女性ボーカルの楽曲にしっくりきます。

優れた装着性と軽さ(公称値の倍軽い)

装着感がとても軽いです。

重量は公称値で片側4gですが、筆者が普段から使用しているIE600は片側6gで結構重さを感じていたので、たった2gの違いでこんなに装着感が変わるのかと不思議に思い、

実際に自分で測ってみると両側で3.8gでした。片側1.9g。めちゃくちゃ軽いです。これ多分メーカーの公称値が間違えていますね^^;きっと公称値で損してます。

写真左がIE200、右がIE600

2種類の音質の選択が可能

IE200はデュアルチューニングシステムという機構を採用しています。

ステムにスリットと小さな穴が設けられており、イヤーピースを差し込む位置によって空気量を調整できる機構となっています。

ステムにスリットと小さなホールが設けてあり、イヤーピースの位置によって空気量を調整できる

イヤーピースを浅く装着した場合は空気量が多くなるためより開放的に、イヤーピースを深く差し込んだ場合は低域がより強調される機構になっています。

イヤホンはそれぞれ得意なジャンルがあるので、聴くジャンルによって手軽にチューニングの使い分けが出来るのはよく考えられた機構だと思います。

ただ後述しますが、この機構は気になる点でもあります。

2ポジションの周波数特性比「 画像引用元:SENNHEISER公式HP」

ゲーミング性能も高い

ゼンハイザーのエントリークラスのイヤホンにはIE100Proというプロ用のモデルがあるのですが、こちらはゲーミングイヤホンとしても定番の人気イヤホンです。

最近IE200もゲーミング界隈で人気が出てきているようなので、実際にどちらが優れているかを比較してみました。

比較はバトル・ロワイアル系のFPSで人気の「Apex Legends」で行いました。
ハードはXbox Series Sです。

定量的な評価ではなく、あくまで筆者の使いやすさという定性的な評価です。

予想ではIE100Proはモニターイヤホン、IE200はリスニングイヤホンのため、モニターイヤホンのIE100Proのほうが定位が良く使いやすいのではと考えていたのですが、まず定位で比較すると互角でした。

さらにIE200は持ち前の開放感によって距離感が掴みやすい上、至近距離で撃ち合いになってもモニターイヤホンのような高域の硬さが無いため耳が痛くなく非常に使いやすいと感じました。

IE200は低域が弱いため低域の成分を多く含む足音が聞こえないのではと懸念していましたが、こちらについても全く問題ありませんでした。

よって筆者の主観ではありますが、ゲーミング性能はIE200のほうが上だと思います。

気になった点

気になった点は以下のとおりです。

気になった点
  1. 低音好きにはオススメできない
  2. MMCX端子が独自規格
  3. デュアルチューニングシステムは純正イヤピ指定

それぞれの詳細を以降で述べます。

低音好きにはオススメできない

低音は他のモデルと比較してかなり控えめです。人によってはスカスカな音と感じるかもしれません。

低域の量感は少ないのに厚みがあるため心地よく音圧が感じられるような非常に不思議で絶妙なチューニングがなされているのですが、万人受けする音ではないように感じました。

少なくとも低域がズンズン鳴って欲しい人は物足りないと感じると思います。(低音がズンズン鳴って欲しい場合は以下のIE300のほうがオススメです)

MMCX端子が独自規格

ゼンハイザーのイヤモニ全てに言えるのですが、mmcxが特殊形状のため通常のmmcxケーブルでリケーブルすることが出来ません。

独自形状のmmcxコネクター

リケーブルには公式でゼンハイザーの特殊mmcxに対応していると謳っている製品を選ぶか、あるいは以下の変換コネクターを噛ませる必要があります。

なお、上記変換コネクターはIE200、IE300、IE600、IE900に使用することが出来ます。

デュアルチューニングシステムは純正イヤピ指定

デュアルチューニングシステムを実現するためにイヤーピース側にリブが設けられているので、純正イヤーピースでないとオープンポジションを使用することが出来ません。

ゼンハイザーのイヤーピースが耳に合わない人もいるため、イヤーピースの交換が純正品に限定される仕様は正直どうかと思いました。

なお、クローズポジションのみ使用する場合は社外品のイヤーピースを取り付けることが出来ます。

オープンポジションを使用するには純正イヤーピースが必須

まとめ

以上。本記事ではSENNHEISERのコンシューマー向けイヤホン「IE200」を紹介しました。

ゲーミング用途にレベルの高い有線を所有したい方や、中高域と開放感を求めている方にはかなり刺さるイヤホンだと思います。

上位のIE600に近い構造が用いられていますが、まるでBAドライバーのような煌めきのあるIE600とはまた違う高域の出し方をしているのが面白かったです。

以下に商品リンクを掲載しておりますので、気になった方は是非、詳細をチェックしてみてください。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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