DENON PerL Proは医療技術を応用したパーソナライズ機能「Masimo AAT(Adaptive Acoustic Technology)」で自動的に聴こえ方を測定し、個々のユーザーに最適なリスニング・プロファイルを作成可能な完全ワイヤレスイヤホンです。
このパーソナライズ後の音質についての評判が非常に良く、気になったので購入しました。
購入からしばらく使用しましたのでレビューしたいと思います。
本記事をお読み頂くことで以下のことが解ります。
- DENON PerL Proのスペック・仕様
- PerL Proの総評
- 筆者が実際に使用して良かったと感じた点・気になった点
もしよろしければ是非、最後までご覧下さい。
スペック・仕様
スペック・仕様の概要を下表に整理しました。
連続再生時間 | イヤホン:約8時間(ANC OFF) ケース:約24時間 |
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本体充電時間 | イヤホン:5分間の充電で1時間再生可能 ケース:約1時間 |
ドライバー構成 | 超低歪み3レイヤー・チタニウム振動板・10mmダイナミックドライバー |
対応コーデック | aptX Lossless (44.1kHz/16bit)、aptX Adaptive (96kHz/24bit)、aptX、AAC、SBC |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
防水 | IPX4 |
再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz |
重量 | イヤホン:約8g ケース:約51.2g |
付属品 | 【各色共通】 ・イヤーチップ(XS,S,M,L,Foam) ・ウイングアタッチメント(2種類/内1種類はイヤホンに装着済み) 【ブラック】 ・USB-C充電ケーブル(A to C) 【ホワイト】 ・USB-C充電ケーブル(C to C) ・C-A変換アダプタ * このアダプタは付属の充電ケーブル専用です。 |
AptX LosslessというCD音源を可逆圧縮で送信できるコーデックを採用しているのは嬉しいですね。
AptX Losslessは遅延も人間が遅延を感じない0.04秒程度とされているため、対応スマホはまだまだ少ないものの、対応していれば実質有線でCDを聴くのと同じクオリティと低遅延性で音楽や映画を楽しむことができます。
色によって付属品のUSBコネクタが若干異なる謎仕様は一体どういう理由なのかは気になりますが、実用上は問題ないでしょう。
さらに詳細についてはe☆イヤホンさんの商品ページをご確認下さい。
カスタマーレビューも豊富で非常に参考になります。
総評
音質について
まず音質についてですが、パーソナライズ前と後では全く別物のイヤホンになります。パーソナライズ無しで聴くのは勿体ないです。。
全体的にウォーム気味かと思いきや、音がしっかり分離しており、高域のきらびやかな音も綺麗に表現できています。
また、何よりも空間が広く定位感も良いです。音に包まれているような感覚。空間表現の秀逸さについてはXの投稿を見ていても同様の意見の人が多いです。
機能面について
機能面については総じて微妙です。
仕事道具やガジェットとしてではなく、オーディオ機器として扱うのが良いでしょう。
良かった点、気になった点
それでは実際に使用して良かった点、気になった点を紹介します。
良かった点
パーソナライズ後の音質
一番良かったのはパーソナライズ後の音質です。
こちらは評判通りですね。全ての音域が綺麗に聴こえ分離し、かつ定位も良く奥行きも広いです。
迫力のある低域から煌びやかな高域までの音のレンジも広く、まったく弱点を感じません。
パーソナライズ機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンはこれまでもありましたが、PerL Proのパーソナライズは別格です。
ここまで凄いのは正直パーソナライズに対する大きなパラダイムシフトでした。
しかも全自動のパーソナライズ
パーソナライズはイヤホンをしっかりフィットさせ、静寂な場所に座って数分電子音を聴くだけの完全全自動で完了します。
え?これだけでその人固有の聴覚状態がわかるの?と思いましたが、出てきた音は自分の欲しい音質ど真ん中。正直驚きました。
AptX Losslessに対応
BluetoothコーデックはAptX Losslessに対応しており、CD音質(44.1kHz/16bit)を完全に再現出来ます。
また、低遅延性も0.04秒程度と言われており、実質有線接続と変わりません。対応しているスマホはまだまだ少ないですが、対応しているトランスミッターなどを使用すればタイミングにシビアなFPSゲームも楽しめる次世代コーデックです。
2024年12月のブラックフライデーから下がったままのAmazon価格
元々は5万円以上したイヤホンなのですが、2024年12月のAmazonブラックフライデーで半額以下になってから記事執筆現在(2025年1月30日)も価格が戻っていません。
いつ価格が元に戻るか解りませんが、2万円代で購入できるイヤホンの中ではダントツの音質です。
豊富なイヤーピースとアタッチメント
イヤホンの形状は少し独特ですが、イヤーピースのサイズが様々でウレタンだけでなくフォームタイプまで付属します。また、イヤーウイングも2種類付属します。
密着度についてもアプリのパーソナライズで確認することが出来るため、アプリを使いながら自分に合ったイヤーピースを試行錯誤することもできます。
気になった点
ガジェット的な機能は総じて微妙
ノイズキャンセリングはそこそこ効きますが、アンビエント機能はホワイトノイズが多く、また通話性能も決して良いとは言えません。
ガジェットとして見ると総じて微妙なため、オーディオ機器として扱うのが良いと思います。
パーソナライズ無しの音質はかなり微妙
パーソナライズ無しの音質はかなり微妙です。したがって店頭で試聴しても微妙と感じてしまうでしょう。
試聴環境ではイヤーピースの交換も難しいため、試聴の上での意思決定をしにくいのはある意味でデメリットですね。
まとめ
以上。本記事ではDENONの完全ワイヤレスイヤホン『PerL Pro』を紹介しました。
本イヤホンの本領は何と言ってもパーソナライズ後の音質です。
音質には好みがあるため普段は試聴を勧めるのですが、店頭での騒音下でのパーソナライズはお勧めしません。(パーソナライズに数分かかるため、時間的にも他のお客様にご迷惑をかける恐れがあります)
かといって、パーソナライズ前の音質は多くの人が微妙と感じてしまうでしょう。
したがって、安くなっている内に是非、手に入れて頂きたいイヤホンであります。
以下に商品リンクを掲載しておりますので、気になった方は是非詳細をチェックしてみて下さい。
本記事の内容が少しでも参考になりましたら嬉しいです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました!
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