ヘッドホンアンプが気になって調べようとしたら検索候補に「ヘッドホンアンプ 意味ない」と出てきて、ヘッドホンアンプって意味ないの!?と不安になっている方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、音質の向上に間違いなく効果がありますが、環境によってはヘッドホンアンプを使用する恩恵が薄い場合もあります。
本記事ではヘッドホンアンプの効果について解説します。
ヘッドホンアンプの意味がないと言われる理由
前提
デジタル音源をイヤホンやヘッドホンに届けるには「DAC」と「アンプ」の2つのICチップが必要です。
「DAC」はDigital to Analog Converterの略で、デジタル信号をアナログ信号に変換するICチップです。
「アンプ」はアナログ信号を増幅させるためのICチップ(ICチップでなく真空管の場合もあります)です。
製品によってはこの2つがセットになっているモデルもありますが、ここで言うヘッドホンアンプは後者のアナログ信号を増幅させるための装置です。
イヤホンではアンプの恩恵を受けにくい
ヘッドホンアンプの本領は出力を大きく増加させた時に発揮します。煩雑なアンプでは出力を大きくするにつれて音が歪んだりノイズも大きくなったりしますが、高品位なヘッドホンアンプでは出力を大きくしても綺麗に原音だけが大きくなります。
イヤホンはヘッドホンと比較してインピーダンス(抵抗)の小さなモデルが多く、ヘッドホンアンプの本領を発揮するまでに十分な音量をとることができる場合が多いため、低品位なヘッドホンアンプと比較して違いが非常に解りにくいです。
逆に、HD800Sなどかなりインピーダンスが大きく非常に鳴らしにくいヘッドホンでは明確な違いを感じることができます。
DAC内蔵アンプ性能の向上
スティック型USB-DACなどのDACに内蔵されているアンプ性能が近年で非常に向上しており、多少インピーダンスが大きいイヤホンでもそれなりの音質で十分な音量を出力することができるようになってきています。
おすすめのヘッドホンアンプ
Astell&Kern AK PA10
韓国のポータブルオーディオメーカー「Astell&Kern」のポータブルヘッドホンアンプです。
ポータブルでは珍しく、アンプ回路にAクラスの回路を搭載しているため、非常に音の歪みが少なく綺麗に音量を増幅させることができます。
FiiO K9 PRO ESS
FiiOの最上級ヘッドホンアンプです。アンプ回路に「THX-AAA 788+」という高品位なアンプを搭載しており、
DACチップにはESSの最上級DACチップ「ES9038PRO」を2基搭載しています。PCに直接接続することもできるため、これ1台で最高の音を出力することができる最上級ヘッドホンアンプです。
まとめ
以上、今回はヘッドホンアンプの恩恵と効果について解説しました。
ヘッドホンアンプは特にインピーダンスが高いヘッドホンを所持されている方にとっては非常に魅力のある製品です。
本記事が皆様の理想のオーディオ環境を構築するための参考になりましたら幸いです。