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【解説】iPhoneでハイレゾを楽しむ方法|必要な知識とおすすめDAC5選

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iPhoneで音楽を聴いていると、「ハイレゾ対応ならもっと良い音になるのでは?」と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

しかし、iPhoneで本当にハイレゾが聴けるのか、何を買えば良いのか分からず、調べるほど混乱してしまう人が多いと感じます。

筆者はゲーミングデバイスやオーディオ機器を数多くレビューしてきました。
イヤホンからモニター、ポータブルDACまで、ゲーム用途と音楽用途の両方でじっくり使い込んできた経験があります。

本記事では「iPhoneでハイレゾを楽しむために最低限必要な知識と、失敗しにくいDAC選び」に絞って、できるだけ分かりやすく整理します。

複雑な規格の話をかみ砕きつつ、実際にどう組み合わせれば良い音になるかを具体的にイメージできる内容を目指します。

読み終わる頃には、
「自分のiPhone環境でどのレベルまで音質を狙えるか」
「どのDACを選べばコスパ良くハイレゾを楽しめるか」
がはっきり分かるはずです。

結論として、iPhoneでも外付けDACと有線イヤホンを組み合わせれば、ハイレゾロスレスをしっかり楽しめます。

あとは予算と用途に合わせて、最適なDACを選ぶだけです。

目次

iPhoneでハイレゾは聴ける?まずは結論から

最初に結論を整理します。

  • Bluetooth接続だけでは「本来のハイレゾ品質」にはならない
  • Apple Musicなどのロスレス/ハイレゾロスレス自体は、iPhoneでも再生可能
  • 24bit/96kHz以上のハイレゾを狙うなら、外付けDACと有線接続がほぼ必須

iPhone単体でもロスレス再生には対応していますが、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンでは途中でデータが圧縮されてしまいます。

そのため、ハイレゾの情報量をきちんと耳まで届けるには、有線接続+外付けDACが近道です。

つまり、「iPhoneでハイレゾは意味ない」というより、やり方を間違えると意味が薄くなる

という理解が正確に近いと考えます。

ハイレゾとロスレスの違いをざっくり整理

ロスレスとハイレゾロスレス

Apple Musicを例にすると、音質は大きく二段階に分かれます。

  • ロスレス:最大 24bit/48kHz(CDクラス〜その少し上)
  • ハイレゾロスレス:最大 24bit/192kHz(本来のハイレゾ領域)

どちらも圧縮前の情報量を保ったまま配信されますが、サンプリングレートやビット深度が高いほど、音の細かさやダイナミクスを表現しやすくなります。

ただし、数値が高いほど絶対に「音が良い」とは限りません。
音源の作りや機材の組み合わせ、部屋の静かさなど、音質を決める要素は他にも多く存在します。

ハイレゾ=魔法ではないが、情報量は増える

ハイレゾは、あくまで「より多くの情報を保持できるフォーマット」に過ぎません。
とはいえ、良く作られたハイレゾ音源を、きちんとした機材で聴くと、ボーカルの息づかいやホールの残響など、ディテールの表現力は確かに変わります。

iPhoneでも、外付けDACと有線イヤホンを整えれば、その違いを十分感じられるレベルまで持っていくことは可能です。

iPhoneの仕様とハイレゾの関係

iPhone本体の限界と外付けDACの役割

iPhone内部にもDACは搭載されていますが、内蔵DACだけでは最大24bit/48kHz程度が上限と考えられます。

Apple Musicの設定で「ロスレス」までは対応できますが、
「ハイレゾロスレス」を本来のサンプリングレートで出力するには、外付けDACが必要になります。

外付けDACの機能は、

  • デジタル信号を高精度にアナログへ変換
  • ヘッドホン/イヤホンを余裕のあるパワーで駆動

という役割をこなします。

iPhoneは「操作を提供」、DACは「音質を決める心臓部」というイメージがしっくりきます。

Bluetoothではなぜハイレゾが活かしきれないのか

多くのワイヤレスイヤホンは、iPhoneとの接続にAACという圧縮方式を使っています。

AACは優秀な圧縮方式ですが、ハイレゾ音源そのままの情報量を維持できるわけではありません。

そのため、
「ハイレゾ音源をダウンロードしてAirPodsで聴く」だけでは、真のハイレゾ再生とは言いにくい状態になりやすいです。

ハイレゾの情報をしっかり感じたいなら、有線イヤホン+外付けDACの構成を基本と考えると迷いにくくなります。

iPhoneでハイレゾを楽しむために必要なもの

1. ハイレゾ対応の音源/配信サービス

まずは高音質な音源そのものが必要です。

  • Apple Musicのロスレス/ハイレゾロスレス
  • moraなどのハイレゾ配信サイトから購入した音源
  • 自分でリッピングしたロスレス音源

現状、iPhoneユーザーならApple Musicのロスレス/ハイレゾロスレスを使うのが最も手軽です。
サブスクひとつで、CDクラスからハイレゾまでまとめてカバーできます。

2. ハイレゾ対応DAC

次に必要なのがハイレゾ対応DAC(ポータブルDAC/ドングルDAC)です。

  • USB-CまたはLightningでiPhoneに接続
  • 3.5mmまたは4.4mm端子から有線イヤホン/ヘッドホンを接続
  • 多くのモデルが96kHz/192kHzなどのハイレゾに対応

小型のスティック型であれば、ポケットに入るサイズで音質を一段階引き上げられるので、テレワークや外出時との相性も良いです。

3. ハイレゾ再生に向いたイヤホン/ヘッドホン

DACだけ良くても、音を鳴らすイヤホンが追いつかなければ意味がありません。

  • 周波数帯域が広めの有線イヤホン
  • 解像度に優れたモニター系イヤホン
  • インピーダンスが高いヘッドホンなら、出力の高いDACを選ぶ

iPhone+DACの構成は、「解像度の高いカナル型イヤホン」との組み合わせが扱いやすくおすすめです。

4. 再生アプリと設定

Apple Musicでハイレゾを使う場合は、iPhoneの設定でロスレスを有効化することが重要です。

設定アプリからミュージックを開き、オーディオの品質でロスレス/ハイレゾロスレスを選ぶことで、配信側の録音フォーマットに近いクオリティまで引き上げられます。

ローカルのハイレゾファイルを扱うなら、NePLAYERやOnkyo HF Playerのようなハイレゾ対応プレーヤーアプリも有力です。

端子別:iPhoneでのおすすめ接続パターン

USB-C端子のiPhone(iPhone 15シリーズ以降)

USB-C端子を搭載したiPhoneでは、USB-CケーブルでそのままドングルDACを接続する構成が最もシンプルです。

  • USB-C端子付きのドングルDACを用意
  • iPhoneに直挿し、反対側にイヤホンを接続
  • Apple Musicでロスレス/ハイレゾロスレスを有効にして再生

この構成なら、余計な変換アダプタが不要でトラブルが少なく、最大24bit/192kHzクラスのハイレゾロスレス再生も狙えます。

Lightning端子のiPhone(iPhone 14以前)

Lightning端子のiPhoneでハイレゾを狙う場合は、主に二つのパターンがあります。

1つ目は、Lightning対応のドングルDACを使う方法です。
Lightning直結タイプは手軽ですが、仕様上24bit/48kHzあたりに制限される製品も多く、「ロスレスを安定して楽しむ」用途に向きます。

2つ目は、Lightning–USBアダプタ経由でUSB-C DACをつなぐ方法です。
少し取り回しは増えますが、USB-C DACの豊富なラインナップを選べるため、24bit/96kHz以上のハイレゾを狙うならこちらが有利になります。

iPhoneでハイレゾを楽しむときの注意点

バッテリー消費と発熱

ハイレゾ再生は、通常のストリーミングよりもデータ量が多く、処理も重くなります。外付けDACもiPhoneから給電されるため、バッテリー消費は確実に増加します。

長時間の外出で使う場合は、モバイルバッテリーを併用したり、必要なときだけハイレゾに切り替える運用が現実的です。

通信量とストレージ

ハイレゾロスレスは一曲あたりのデータ量が非常に大きくなります。モバイルデータ通信で常にハイレゾストリーミングを行うと、通信量の上限にすぐ達してしまう可能性があります。

Wi-Fi環境でダウンロードしておき、外出先ではオフライン再生に切り替える運用にすると、通信トラブルを大きく減らせます。

どんな人が外付けDACを買うべきか

ここまでを踏まえると、外付けDACを導入する価値が高いのは次のような人です。

  • Apple Musicやmoraでハイレゾ配信を利用している
  • 有線イヤホンの音質にこだわり始めた
  • AirPodsの音に不満はないが、「もう一段上」を試してみたい

逆に、

  • 常にBluetoothイヤホンだけで聴く
  • 通勤中にBGMとして軽く流すだけ

という使い方であれば、まずはロスレス設定だけでも十分満足できる可能性があります。

iPhone向けおすすめハイレゾ対応DAC5選

ここからは、iPhoneでハイレゾを楽しみたい人向けに、使い勝手とコスパを重視したDACを5つ紹介します。

USB-C iPhoneもLightning iPhoneもカバーできるよう、選び方のバランスも意識しています。

1. iFi Audio GO link:Lightningアダプタ付属の定番エントリー機

小型・軽量で、とにかく扱いやすいドングルDACを探しているならGO linkは有力候補です。

  • USB-C接続のスティック型DAC
  • 付属のアダプタでLightningにも対応
  • 24bit/192kHzクラスのハイレゾに対応
  • 価格は抑えめで、初めての外付けDACに向いたバランス

iPhone 15シリーズ以降ならUSB-Cでそのまま接続できます。
iPhone 14以前でも付属のLightningアダプタを使えば運用できるため、
「機種変更後もムダになりにくい一台」としておすすめしやすいモデルです。

音の傾向は、iFiらしい解像度をしっかり出しつつ、聴き疲れしにくい素直なチューニングという印象です。ゲーム用途でもBGMがうるさくなりにくく、作業中のBGMにも向いています。

※ただし、出力端子が4.4mmバランス端子のみであることには注意が必要です。

2. FiiO KA11:1万円以下でハイレゾ入門したい人に

予算を抑えつつも、ハイレゾらしい情報量を感じたい人にはFiiO KA11が狙い目になります。

  • Cirrus Logic製「CS43131」DACチップ採用
  • 最大PCM384kHz/32bit、DSD256まで対応するスペック
  • ポケットサイズのコンパクトなスティック型
  • 価格は1万円前後ながら、ハイレゾオーディオ認証を取得

数字だけ見てもかなり本格的な仕様で、高解像度のイヤホンと組み合わせると、音場の広がりや楽器の分離感をはっきり感じられます。

USB-C端子のiPhoneならそのまま直結できます。Lightning端子のiPhoneでは、Lightning–USBアダプタを併用すれば問題なく使える構成です。

3. iFi Audio GO link Max:ヘッドホンも鳴らせるワンランク上のモデル

GO linkの上位に位置するのがGO link Maxです。「イヤホンだけでなく、ある程度しっかりしたヘッドホンも使いたい」という人に向きます。

  • 出力に余裕があり、中〜高級ヘッドホンも視野に入る
  • iFiらしい厚みのある中低域と、滑らかな高域のバランス
  • 小型ながら、高級感のあるデザインとしっかりした造り

エントリークラスのDACからのステップアップとして、「もう少し立体的な音場や、余裕のあるダイナミクスが欲しい」と感じ始めた段階で選びやすいモデルです。

外出先ではイヤホン、自宅ではヘッドホン、という使い分けを想定している人とも相性が良いです。

4. iBasso DC07PRO:Lightningケーブル同梱でiPhoneユーザーに優しい多機能機

DC07PROは、スペックも付属品も充実した万能型ドングルDACです。

  • 最大PCM768kHz/32bit、DSD512まで対応するハイスペック
  • 3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの両対応
  • USB-C to USB-Cケーブルに加え、USB-C to Lightningケーブルも同梱
  • iPhone 14以前でも箱出しでハイレゾ運用が可能

Lightningケーブルが最初から付属するため、変換アダプタを別途用意する必要がありません。

iPhoneを長く使ってきたユーザーにとって、導入しやすさと拡張性のバランスが非常に良い一台です。

4.4mmバランス端子を搭載しているので、将来的にバランス接続の高級イヤホンやヘッドホンにステップアップしたくなった場合にも対応できます。

5. LUXURY&PRECISION W2Ultra:据え置き代わりにもなるハイパワー機

自宅のオーディオ環境もまとめて強化したい人には、W2Ultraのような高出力ドングルDACが候補になります。

  • CS43131 DACチップをデュアル搭載した高性能設計
  • 800mWクラスの高出力で、大型ヘッドホンも余裕を持って駆動
  • コンパクトながら、据え置きDAC/ヘッドホンアンプに迫るクラスの駆動力
  • 4.4mmバランス端子搭載で、本格派ヘッドホンとの相性が良い

iPhoneに直結して使えば、スマホながら据え置き環境に近い音を楽しめます。

自宅ではPCやタブレットとも組み合わせられるため、「仕事用PC+iPhone+音楽鑑賞用」の三役を一台でこなせる懐の深さが魅力です。

持ち運び用としてはややオーバースペックですが、音質重視で投資したい人には長く付き合える一台になります。

DAC選びで失敗しないためのチェックポイント

今回は筆者の独断によるおすすめ5機種を紹介しましたが、最終的には自分の使い方と手持ちのイヤホンに合っているかが重要です。

具体的には以下のチェックポイントを参考にしてみて下さい。

  • 端子:自分のiPhoneがUSB-CかLightningか
  • 出力:使いたいヘッドホンをしっかり鳴らせるか
  • サイズ:ポケットに入れて持ち歩きたいか、自宅メインか
  • 価格:1万円前後の入門機か、長く使う前提の中級機以上か

迷ったときは、「まずはGO linkやKA11のような小型DACで入門 → 物足りなくなったらDC07PROやW2Ultraへステップアップ」という順番でもいいと思います。

まとめ|iPhoneでも正しく準備すればハイレゾはきちんと楽しめる

最後に、本記事の要点を箇条書きで整理します。

要点
  • iPhoneでも、外付けDACと有線イヤホンを組み合わせればハイレゾを十分楽しめる
  • ハイレゾを活かすには、音源・DAC・イヤホン・アプリ設定の4点をそろえることが重要
  • Bluetooth接続だけではハイレゾの情報量を保ちにくく、有線接続のほうが有利
  • USB-C iPhoneはUSB-C DAC直結がシンプルでトラブルが少ない
  • Lightning iPhoneはLightning対応DACか、Lightning–USBアダプタ+USB-C DACという構成が現実的
  • 初めての外付けDACなら、GO linkやKA11のような小型機が扱いやすい
  • 本格的に音質を追求したくなったら、DC07PROやW2Ultraのような上位機を検討すると満足度が高い

iPhoneは、プレーヤーとしての利便性とアプリの豊富さが大きな強みです。

そこに外付けDACと有線イヤホンを足すだけで、いつも聴いているプレイリストが、一段階クリアで立体的なサウンドに変わります。

今回紹介した中でもし気になるDACがあれば、自分の予算と使い方に合うかをチェックしながら、商品ページの仕様やレビューも確認してみてください。

少しの工夫で、iPhoneの音楽体験は驚くほど豊かになります。

ぜひ、自分に合った一台を見つけて、ハイレゾの世界を楽しんでみては如何でしょうか。

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