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【SHURE SE846 VS ゼンハイザー IE600】 徹底比較|どちらのハイエンドを購入すべき?

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10万円程度の予算でイヤホンの購入を考えている方でSHUREのSE846とゼンハイザーのIE600で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

筆者は両方を普段から愛用しているため、両機種について長期使用した感想を踏まえて比較レビューをしていきます。

目次

両機種の概要

SHURE SE846

販売開始:2013年8月(第2世代は2021年10月)
ドライバ構成:4BA
周波数帯域:15 Hz〜20 kHz
インピーダンス:9Ω

写真引用:Amazon.co.jp

ゼンハイザー IE600

販売開始:2022年3月
ドライバ構成:1DD
周波数帯域:4 Hz〜46.5 kHz
インピーダンス:18Ω

写真引用:Amazon.co.jp

結論から言うと・・・

周波数帯域だけでいうとIE600がかなり広いですね。

ただ結論から言うと、、、私の中では両者互角です^^;
(毎日交互のように使っています)

、、と言ってしまうと身も蓋もないため、なるべく評価項目を細分化して各々の項目に対して比較していきます。

大前提として、この2機種は基本的な用途が異なります。

SE846はモニターとして開発されているため、正確な音を全帯域に渡って聴き取れるように出力することに重きが置かれています。簡単に言うと、音を正確に見るためのイヤホンです。

対するIE600はリスニング用途に開発されています。ようは音楽を愉しむために開発されたイヤホンです。(ゼンハイザーのモニター用イヤホンは品名の後ろにProが付きます。IE200、IE300、IE600、IE900はProがつかないためリスニング用。IE100Pro、IE400Pro、IE500ProはProがついているためモニター用となります)

もし使用用途が音楽制作やライブモニターの場合で両者を迷っているならSE846選択することが適切です。

SE846(というかSHURE製品全般)はプロ用だけど聴いても楽しいということでコンシューマー(一般消費者)にも人気があります。

レーダーチャートによる音の比較

両者をグラフで比較すると以下のようなグラフになります。
(正確に計測したグラフではなく、私の耳によるものですが)

両者ともパラメーターの総合値は互角ですが、明確に違う所を羅列すると

・音場の広さと音抜けはIE600の勝ち
・低音の質と迫力はSE846の勝ち
・遮音性についてはSE846の勝ち(圧倒的)

といった感じです。

特に音質で明確に差があるのは音場の広さです。SE846は全ての音が近く頭の中心で音が鳴っているような印象を受けるのですが、IE600はイヤホンの中でも音場が広いため開放的に音楽を聴くことができます。

その他の比較

音以外の定量的に比較しにくい部分について、それぞれの優れている点を説明します。

これは書いていて思ったのですが、SE846のメリットが多いように感じました。

SE846の優れている点

ユーザー数の多さ

SHUREは基本的にプロ向けのモデルを販売するため、1商品のライフサイクルが非常に長いです。
(プロの現場で機材が頻繁にリニューアルされるとその度に設定を変えたりキャリブレーションする必要などが生じて大変ですからね^^;)

このSE846も例に漏れず10年以上のロングセラーモデルです。よって単純に使用者または使用経験者が他のイヤモニと比較して圧倒的に多いです。

SNSなどでも簡単に情報収集をしたり、共感したりすることができるのは非常に楽しいです。

あと、SE846ユーザーは親切な人が多いです(これホント)

カスタマイズ性

SE846はノズルインサートが3種類(第2世代では4種類)付属しており、ノズルの交換で高域特性を変化させることができます。

通常のイヤホンは①リケーブル、②イヤーピース交換、③アンプ変更の3つが基本的なカスタマイズになると思いますが、それにノズルによる音の変化を加えることが出来るため、他のイヤホンと比較して同じ機材でも3~4倍のバリエーションを愉しむことができます。

対するIE600はmmcx端子が特殊なためリケーブルの難易度が高く、846と比較するとカスタマイズ性は低いです。

鳴らし易さ

SE846は高感度でインピーダンスが9Ωと低く、スマホに内蔵のアンプでも十分な音量を得られます。

もちろんアンプは高品質なことに越したことは無いですが、高出力アンプを用意しないと鳴らすことすら難しい類のイヤホンではありません。

IE600はSE846と比較すると接続するアンプによってかなり音の印象が変わります(特に低域)

真贋性

SHUREやゼンハイザーのイヤホンは非常に人気が高く、それに比例して偽物も多く出回っています。

エントリークラスのSE215やIE100Proなどは簡単に真贋の判別が出来ないレベルの偽物が流通しているため、購入には注意が必要です。

特にゼンハイザーは高級機に関しても区別し難い偽物が出回っており、かなりの注意が必要です。

ゼンハイザー製品はよほど信用できる人でない限り個人間の取引は避けて正規代理店で新品を買うか、中古の場合はe☆イヤホンやフジヤエービック等の有名店から購入することを強くオススメします。

SE846についても一応DIY846とかいう偽物が出回っていますが、一目で偽物と解るのでゼンハイザーの偽物と比較すると真贋の判断はまだ容易です。

IE600の優れている点

堅牢性

IE600のハウジングに使用されている金属は「アモルファスジルコニウム」という火星探査車のドリルにも用いられている合金です。

強度が鉄の3倍も強く靱性も高いため、温度差による膨張・伸縮への追従性が高いです。

SE846はプラスチックのハウジングを接着剤で接着している構造のため、接着部の変色や割れ等の不具合が多数報告されており、堅牢性についてはIE600が圧倒的に高いと言えます。

まとめ

結局明確な優劣をつけることは出来ませんでしたが、両者で基本的な用途が異なるため、用途をしっかり確認した上で購入を検討することが大事かと思います。

参考に私の感想というか、使い分けですが、

SE846は音楽に浸ってリラックスしたい時。例えばお酒や読書に非常に合います。

対して開放的で心地の良いIE600は仕事や勉強時のBGMとして非常に合います。

確実に言えるのは、どちらも価格に相応しい非常に優れたモデルです。どちらも筆者としては非常に推せるモデルですので、気になった方は是非詳細をチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

ポタオデとコーヒーとちいかわとサウナと大喜利とゲーム実況とAPEXが好き。X(旧Twitter)でも毎日つぶやいているので、是非遊びにいらして下さい!!


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