【レビュー】Sound Peats Clip1｜装着感ほぼゼロのイヤーカフ型

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「イヤホンを長時間つけていると、耳が痛くなったり蒸れたりして、不快になった」

このような経験はないでしょうか。

特に会議中や在宅での家事や仕事中など、数時間つけっぱなしになる使い方では、このストレスが地味に負担になります。

私自身、在宅で仕事をしながら、複数のブログを運営しています。これまでレビューを通じて作業用・ゲーム用あわせて多くのイヤホンを試してきましたが、音質は良くても「長時間装着しても不快にならない」モデルは意外と少ないと感じてきました。

そこで今回レビューするのが、Sound Peats様からご提供頂いたイヤーカフ型イヤホン「Clip1」です。

耳を塞がない構造で、装着感の軽さを売りにしたモデルですが、実際の使い勝手や音質はどうなのか気になるところです。

本記事では、Sound Peats Clip1を実際に作業用として使用し、装着感・音の聞こえ方・どんな人に向いているかを正直にレビューします。

結論から言うと、「長時間のながら聴き用途なら、かなりアリな選択肢」でした。

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Sound Peatsとは？

Sound Peats（サウンドピーツ）は、完全ワイヤレスイヤホンを中心に展開しているオーディオブランドです。

高音質でありながら手に取りやすい（主に1万円未満の）価格帯を強みとしており、コストパフォーマンス重視のユーザーから支持を集めています。

特に近年は、aptXやLDAC対応モデル、装着感に配慮した軽量設計など、価格以上の仕様を備えた製品を次々と投入しています。

「安いけど妥協している」ブランドではなく、「実用性を重視して無駄を削った」印象が強いのが特徴です。

実際、私自身も作業用やサブ用途としてSound Peats製品をいくつか所有しています。特にCC（PearlClip Pro）に関しては普段使いもしており、友人の誕生日プレゼントとしても大変喜ばれています。

Clip1のスペック・仕様

まず最初に、Clip1のスペック・仕様の概要を下表に整理しました。

項目	内容
製品名	SOUNDPEATS Clip1
Bluetooth	5.4
対応プロファイル	HFP / AVRCP / A2DP / HSP
対応コーデック	AAC / SBC / LDAC
通信範囲	10m
最大再生時間	約8時間（イヤホン単体）
最大再生時間（ケース併用）	約40時間
急速充電	10分充電で2時間再生
バッテリー容量	ケース：450mAh / イヤホン：45mAh×2
充電ポート	USB Type-C
重量	約5g（片側）/ 約55.5g（ケース+両側）
本体寸法	71.5×49×35mm（ケース込み）
防水規格	IPX5
主な機能	AutoSense（左右自動識別）、Dolby Audio、音漏れ防止設計＆AeroVoice
ドライバー	φ12mm デュアルマグネット ダイナミックドライバー（チタンPVDコーティング振動板）

コーデックは専用アプリで高音質コーデックのLDACに対応させることができます。

IPX5のため、雨や軽いシャワー程度ならそのまま着用することができるのも良いですね。
（防水は本体のみでケースは非対応なことには注意してください）

バッテリー性能も本体で8時間、ケース込みで40時間の再生時間に対応しているため、長時間作業でもバッテリー持ちを気にする場面は殆どなさそうです。

また後述しますが、片側5gというかなり軽量な筐体が装着を忘れるほど快適です。

Clip1を実際に使用して良かった点・気になった点

それでは実際にClip1を使用して良かった点や気になった点を列挙します。

良かった点①：軽い装着感で長時間でも疲れにくい

SoundPEATS Clip1を使ってまず感じたのは、装着していることを忘れそうになるほどの軽さです。イヤーカフ型ということもあり、耳の穴に押し込む感覚がなく、圧迫感や蒸れをほとんど感じません。

私は作業中に2〜3時間ほど連続して使用しましたが、途中で外したくなることはありませんでした。一般的なカナル型イヤホンだと、長時間使用すると耳が痛くなったり、違和感が出てくることがありますが、Clip1ではそうしたストレスがかなり少ない印象です。

特に仕事中やブログ執筆中など、集中して作業する用途では、この装着感の軽さが大きなメリットになりました。

「音を聴く」というより、「自然にBGMが流れている」感覚に近く、作業の邪魔にならない点は素直に評価できます。

また旧作のCCと比較しても装着時の存在感が非常に小さくなっており、CCで感じた長時間着用すると耳たぶが痛くなることが無くなっていたのが大きな改善点に感じました。

良かった点②：周囲の音が聞こえるため安全

Clip1は耳を完全に塞がないイヤーカフ型のため、使用中でも周囲の音が自然に耳に入ってきます。
実際に作業中や家の中で使用していても、インターホンの音や家族の声にすぐ気づくことができました。

カナル型イヤホンだと、音楽に集中しすぎて周囲の状況が分からなくなることがありますが、Clip1ではそうした不安がほとんどありません。

特に在宅ワーク中や、ちょっとした家事をしながら使う場面では、この安心感は想像以上に大きいと感じました。

また、外出時に軽く散歩しながら使った際も、車や自転車の接近音が分かりやすく、安全面での不安は少なめです。

「音質よりも安全性や使いやすさを重視したい」という用途では、Clip1のオープンイヤー構造は大きなメリットです。

良かった点③：広い音場と細かいニュアンスまで感じ取れる音質

イヤーカフ型という構造から、カナル型と比較するとどうしても音質は落ちます。

ただ、実際に使ってみると、想像していたよりも音の広がりがあり、自然な定位感や音場に驚きました

BGMとして流しているだけでも、楽器の位置関係や空気感が分かりやすく、作業中でも音が潰れて聞こえません。

また、ボーカルの息遣いや、アコースティック楽器の余韻など、細かい強弱のニュアンスも意外と拾ってくれます。

密閉型イヤホンのような迫力や没入感はありませんが、その分、音が軽やかで聴き疲れしにくい印象です。

「ながら聴き用だから音質は二の次」と思っている人は、Clip1のバランスの良さには驚くかもしれません。

作業用BGMや軽いリスニング用途であれば、十分満足できる音質だと感じました。

また、デフォルトの音質がイマイチに感じた場合でも、専用アプリのプリセットやパラメトリックイコライザーで音質にかなり変化を加えることができますので、好みに調整できる猶予もあります。

良かった点④：高いコストパフォーマンス

快適さを求める一方で、音質面は機能面は安価なオープンイヤー型で妥協されがちな部分です。

Clip1は1万円未満という価格ながらその弱点を感じにくく、日常使いでの満足度が高いと感じました。

高級イヤホンほどの圧倒的な音質や質感はありませんが、価格を考えれば十分以上です。

「作業用」「家用」「外出時のサブ」といった用途で気軽に使える点は、大きな強みだと思います。

イヤーカフ型イヤホンを初めて試してみたい人や、コスパ重視で選びたい人にとって、Clip1はかなりおすすめできます。

価格と実用性のバランスという意味でかなり優秀なモデルだと感じました。

良かった点⑤：ゲームモードによる低遅延性能

Clip1にはゲームモードが搭載されており、これを有効にすると音の遅延がかなり抑えられます。

実際にゲームで使ってみましたが、映像と音のズレは多少あるものの、ほとんど気になりませんでした。（遅延は大体50ms～60ms程度といったところ）

RPGなどのカジュアルなゲームであれば、十分実用的なレベルだと感じます。

音ゲーや競技性の高いFPSなどのゲームには向きませんが、「作業の合間に遊ぶ」「スマホで軽くゲームをする」といった使い方なら、かなり快適にプレイすることができます。

気になった点①：ワイヤレス充電には非対応

Clip1はUSB Type-Cでの有線充電に対応していますが、ワイヤレス充電には対応していません。

最近は同価格帯でもワイヤレス充電に対応したモデルが増えているため、少し惜しく感じるポイントです。

実際の使用では、バッテリー持ち自体は良好で、頻繁に充電が必要になることはありませんでした。

ただ、デスクに置いた充電パッドにそのまま置くだけ、という使い方ができない点は、人によっては不便に感じるかもしれません。

気になった点②：ケースの質感とサイズはいまいち

Clip1の充電ケースは実用性に問題はないものの、質感やサイズ感はややチープに感じました。

光沢のあるプラスチック素材のため、指紋が目立ちやすく、見た目の高級感は控えめです。

また、イヤーカフ型という構造上仕方ない部分もありますが、ケース自体は少し大きめです。ポケットに入れて持ち歩くと少しモコッとした存在感があり、携帯性を重視する人には気になるかもしれません。

見た目やコンパクトさよりも、実用性を重視した設計だと割り切れるかどうかが評価の分かれ目になりそうです。

このイヤホンをおすすめしたい人

Sound Peats Clip1は、音質を最優先にしたい人よりも、快適さや使いやすさを重視する人に向いたイヤホンです。

特に、長時間イヤホンをつけたまま作業する機会が多い人には、装着感の軽さが大きなメリットになります。

会社員や在宅ワーカー、家事をしながらのながら聴き用途では、耳を塞がない安心感が活きます。

周囲の音が自然に聞こえるため、インターホンや家族の声を聞き逃しにくい点も魅力です。

また、イヤーカフ型イヤホンを初めて試してみたい人にもおすすめできます。価格が比較的手頃で、クセが少なく、入門用として選びやすいモデルだと感じました。

逆に、重低音の迫力や完全な没入感を求める人には不向きですが、「作業用」「普段使い」「サブ機」と割り切れる人にとっては、満足度の高い買い物になると感じています。

実際に旧作のイヤーカフ型イヤホン、CCをこのような方達の誕生日などにプレゼントして大変喜ばれているので、おすすめして間違いないと自負しています。

まとめ

Sound Peats Clip1は、イヤーカフ型ならではの軽い装着感と、ながら聴きに適した使いやすさが印象的なイヤホンでした。

長時間つけていても疲れにくく、周囲の音が聞こえる安心感は、在宅ワークや日常使いとの相性が良いと感じます。

音質についても、イヤーカフ型としては音場が広く、細かいニュアンスまでしっかり感じ取れました。迫力重視のリスニング用途には向きませんが、作業用BGMや動画視聴で不満を感じることは少ないはずです。

一方で、ワイヤレス充電に非対応な点や、ケースの質感・サイズ感にはやや割り切りが必要です。ただし、それらを踏まえても、価格とのバランスを考えるとコストパフォーマンスは高いと言えます。

「快適さを重視したイヤホンを探している人」
「作業用・ながら聴き用のサブ機が欲しい人」

そんな方にとって、Sound Peats Clip1は間違いなくおすすめできます。

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