最近のワイヤレスイヤホンの技術進歩は目まぐるしく、「有線イヤホンってこれから買うメリットあるの?」と思っている方も多いと思います。
これだけワイヤレスイヤホンが普及してもまだまだメリットのある有線イヤホンの魅力を本記事で紹介していきたいと思います。
有線イヤホンのメリット
低遅延
まず、ワイヤレスイヤホンと比較して低遅延です。低遅延というよりも、「無遅延」です。
低遅延の通信コーデックである「aptX-LL(Low-Latency)」でさえも、やはり遅延は発生します。
通常の音楽視聴や動画鑑賞であればあまり問題ないかもしれませんが、動画制作、音楽制作やゲーミング用途では小さな遅延が致命的となります。
まだまだプロの用途では有線一択の状況です。
その証拠にSHUREの有線イヤホン「SE215 SPE」はプロゲーマーで使用している人も多く、販売から10年以上経過した今もAmazonで月に300本以上も売れています。
高音質
ワイヤレスイヤホンはBluetoothという無線通信規格に音声を圧縮する必要があります。
また、DACやアンプも筐体に内蔵させる必要があるため、サイズ等にどうしても制約が出てきます。
有線イヤホンの場合は筐体はドライバーとエアフローなどに特化すれば良く、DACやアンプは別途高水準のものを用意できるため、まだまだワイヤレスイヤホンと比較すると高音質であると言えます。
ただ、音質に関して最近はTechnicsのAZ80のように、もうこの音質あれば有線いらなくない!?くらいの商品も出てきています。
音質に関してはどんどん差が埋まってきているように感じます。
筐体が軽い
ワイヤレスイヤホンは筐体内にバッテリー、ドライバー、DAC、Bluetooth通信機、アンプなどのパーツを組み込む必要があるため、どうしても筐体のサイズが大きく、かつ重くなります。
対する有線イヤホンの場合はドライバーのみの搭載となるため、筐体自体が非常に軽いものが多いです。
長時間装着した際の耳へのストレスは圧倒的に有線イヤホンのほうが低いことが多いです。
永く使用できる
ワイヤレスイヤホンの殆どは筐体とケースにリチウムイオンバッテリーを内蔵しています。
リチウムイオンバッテリーは残念ながら、充電を繰り返すと最大容量が不可逆的に減少していき、最終的には使用できなくなります。
使用頻度にもよりますが、大体2年で買い替えが必要になるくらいバッテリーへのダメージが蓄積していくと考えておいて間違いないです。
高いお金を払って2年しか使えないより、1度購入すれば永く使えたほうが良いですよね。
このあたりもまだまだ有線イヤホンの方が良いと思います。
カスタマイズを愉しめる
有線イヤホンの醍醐味ですが、リケーブルやDAC・アンプの変更で音の違いを愉しむことが出来るため、基本的にエンドレスで愉しむことが出来ます。
こういったメダロット要素って男のロマンですよね。
自分だけの個性を出したカスタマイズを愉しんだり、人の環境を見て楽しめるのも有線環境ならではと思います。
有線イヤホンのデメリット
嵩張る
ワイヤレスイヤホンでは本体とケーブルだけ持ち運べば良いところを、本体、ケーブル、DACやDAPなども一緒に携帯する必要があるため、無線イヤホンと比較して非常に嵩張ります。
携帯性はワイヤレスイヤホンのほうが良いでしょう。
機能面に劣る
ワイヤレスイヤホンは筐体でボリュームの調整や再生・一時停止、曲送り、曲戻しなどが出来たり、外音取り込み機能がついていたりします。
こういったガジェットとしての機能性はワイヤレスイヤホンに軍配が上がります。
特にAnker製品はガジェット面と音質面で本当にうまくバランスがとれていると思います。
まとめ
本格的にオーディオを愉しみたい場合や動画制作、音楽制作などのプロ用途、あるいはゲーミング用途ではまだまだ有線イヤホンのほうがメリットが多いです。
逆に、カジュアルに音楽を愉しみたい場合や、移動中にハンズフリーで通話したい場合などはワイヤレスイヤホンのほうが使いやすいですね。
結論としては両者に相応のメリットがあるので、今の所は両方所有しておくのが一番幸せだと思います^^;