KZはポータブルオーディオ界隈ではコスパが高いことで有名な中国のオーディオブランドです。
また、KING GNUの井口さんが「白日」のPVでKZのAS06というイヤホンを着用していたことで有名なブランドでもあります。
ZSN PRO XはそんなKZの製品ラインナップの1つです。
筆者もKZ製品はいくつか聴いてきましたが、KZの中では一番好きなモデルです。
スペック・仕様
簡単なスペックは以下のとおりです。
インピーダンス:20Ω
ドライバ構成:1DD、1BA
再生可能周波数:7-40kHz
コネクタタイプ:0.75mm 2pin
KZの公式サイトなどは見当たらないため、詳細が知りたい方は以下のAmazonリンクからご確認ください。
Final E3000との比較
当ブログでは全てのイヤホンをFinalのE3000と比較しています。
物を評価するのには相対的な評価が一番解りやすいこと、E3000はすべての音質が標準的にバランスしていること、また安価で手に入りやすいことなどが理由です。
独断と偏見を踏まえながらざっくりレーダーチャートで比較すると下図のようになります。
全体的にはE3000と同レベルと思いますが、ZSN PRO XはE3000のように全体のバランスが良いという訳ではなく、少しリスニング向けにクセをつけている印象です。
良い点、気になる点
良い点
洗練されたドンシャリサウンド
ドンシャリというのはチューニングの種類のことです。
低域の『ドン』という成分と高域の『シャリ』っとした成分を持ち上げて、中域を引っ込めたチューニングのことで音に迫力が出やすいのが特徴です。
ドンシャリはチューニングが容易な割に一聴した時にいい音に聴こえやすい側面があるため、安価なイヤホンやヘッドホンに採用されやすいチューニングでもあります。
このイヤホンもチューニングを分類するとドンシャリに分類されると思います。
ただし、かなり洗練されたドンシャリです。凄く上品なドンシャリ。
例えるなら、基本的に爽やかイケメンだけど、どこかゴリラ感が見え隠れする感じです。
具体的には、見た目は羽生結弦選手や高橋一生さんなのに
・パンチングマシーンのスコアが500kg
・猫背で鳩胸
・小さい声でウホウホ言ってる。
・好きな食べ物はバナナ
そんな感じの音。(全然よくわかりませんね)
ものすごいコスパ
価格が3,000円を切っているのにこの音を出せるのか。っていうくらいコスパが高いです。
そもそもBAドライバーというのは補聴器に用いられる高度な技術を用いた機構であるためBAを搭載したイヤホンは高価になりがちです。
それを3千円以下で購入できるのが中華製品ならではという感じです。
何をもって高音質というのかは人によって異なると思いますが、音楽を楽しく聴くためのリスニング用途として見ればかなり良い音を出しています。
例えば完全ワイヤレスイヤホンでこの音を出す商品があれば、オーディオガジェット系のYouTuberがこぞって「最高音質」っていうくらいの音だと思います。
気になる点
特になし。強いて言えば色とイヤピ
正直、3千円を切る価格でこの音なら文句のつけどころはありません。
強いて言えば、色・・・ですかね。
Amazonの写真だと金色ですが、実物は艶がなく金色というより黄土色っぽい色です。また、よく見ると色にムラもあります。
あと、イヤーピースも薄くてチープな感じがします。
ただし、イヤーピースについてはどのイヤホンでも皆さん好みのものに交換すると思うので純正のイヤピがチープなことはそこまで問題ないかもしれません。
ちなみに、私はAZLA SednaEarfit MAXを装着しています。
カナル型のイヤホンは長時間つけていると痒くなってくるのですが、
このイヤピは医療用のシリコンを用いていて肌触りがよく、痒くなるまでの時間がかなり長いので気に入って使用しています。
まとめ
突然ですが、以下の写真は筆者がローテーションで使用しているイヤホンのラインナップです。
右3つは10万を超えています。イヤホンに10万円も使う!?って普通の人は感じるかもしれませんが。オーヲタは使うんです。。
そしてこのローテーションに3千円のKZ ZSN PRO Xが入っています。
全体的なバランスや原音再生能力みたいな細かいことを言うと劣るかもしれませんが、とても心地よく聴けるので何かテンション上げたい時や散歩する時に使ったりしています。
価格も手頃なため、もし壊したり紛失してもダメージが小さいことも気に入っている理由。
普段のラフに使う場面で重宝しています。
音に味付けがあるため、モニターとしての用途には向かないと思いますが、
カジュアルにポタオデを楽しみたい方にはオススメできるモデルです。
気になった方は是非詳細をチェックしてみて下さい。