「ゲーミングノートPCが気になっていたけど、知人に”やめとけ”と言われた」
「Google検索に”ゲーミングノートPC”と入力したら検索候補に”やめとけ”と出てきて不安になった」
「ゲーミングノートPCで快適にゲームはプレイできるの?」
このような意見を聞いて不安になっている人は多いのではないでしょうか?ゲーミングノートPCは安くても10万円以上するため、買って後悔はしたくないですよね?
本記事はゲーミングノートPCのメリット・デメリットを解説し、ゲーミングノートPCはどういった人におすすめできるかを紹介します。
ゲーミングノートPCのデメリットとメリット
では先に、ゲーミングノートPCを「やめとけ」という人の意見を踏まえ、ゲーミングノートPCのデメリットを紹介します。
ゲーミングノートPCのデメリット
据え置きゲーミングPCと比較して性能のコスパが悪い
例えば同じ性能のデスクトップPCとノートPCを構築した場合、圧倒的にノートPCのほうが高価になります。ノートPCは限られたスペースとバッテリー駆動可能な省電力が必要とされるため、デスクトップPCと同じ性能を出そうとするとより高度な技術が必要となるからです。
拡張性が低い
デスクトップPCであればマザーボードが対応していればメモリの増設やCPU・グラフィックボードの交換が容易ですが、ノートPCの場合はそうはいきません。特にCPUとグラフィックボードについては拡張不可能と考えていたほうが良いです。
よって購入後のグレードアップが難しく、かつパーツが故障しても交換が難しいです。
寿命が短い傾向にある
内部スペースに余裕のあるデスクトップPCと比較して、省スペースで熱がこもりやすいため、各パーツの寿命が短くなりやすい傾向にあります。特にリチウムイオンバッテリーは高温や低音に長時間晒すとバッテリーの劣化速度が早まり、最大容量が顕著に減っていきます。
バッテリーの寿命は概ね2年程度と考えていたほうが良いと思います。
バッテリー駆動ではパフォーマンスを発揮できない
ゲーミングノートPCはバッテリー駆動時に省電力性の優先のため性能をセーブします。よってバッテリー駆動時に本来の性能を発揮することができません。
ゲーミングノートPCの持ち運びが容易なのは大きなメリットですが、外出先でのACアダプターの接続は必須になります。
バッテリーはあくまで停電時の無停電電源装置(UPS)のような扱いと考えたほうが良いです。
発熱が大きくファンがうるさい
スペースに余裕のあるデスクトップPCは大口径のファンが搭載でき、かつ低回転でも十分なエアフローを得られますが、ゲーミングノートPCは省スペースと高性能というトレードオフを両立させるため、非常に熱がこもりやすく、筐体の冷却のために小径のファンがフル稼働します。よって高負荷時には「キーン」というファンが高速回転する音が発生するため、環境によっては非常に耳障りな場合が多いです。
通常のノートPCより大きくて重い
高性能さを追求するため小さくても15インチのモデルが多く、重量も2kgを超えるものが多いです。ビジネスリュックやバッグに容易に入るものでは無いことには留意が必要です。ACアダプターも含めると3kg以上になるため、持ち運びに専用のバッグやケースは必須でしょう。
ゲーミングノートPCのメリット
デメリットを沢山挙げましたが、以降はメリットについて紹介します。
持ち運べる
AC電源が必須とはいえ、持ち運べることは大きなメリットです。外出先や出張先でゲームや配信ができるのはゲーミングノートPCの大きな強みです。
1台で完結する
デスクトップPCの場合は本体の他にキーボードやマウス、液晶モニターなどの周辺機器まで揃える必要がありますが、ゲーミングノートPCの場合は1台で全てが揃っています。マウスだけ好みの物を購入すれば基本的にゲームプレイが可能になります。
少ない周辺機器でコンパクトにまとめることができるのもゲーミングノートPCのメリットですね。
停電時にクラッシュするリスクが低い
停電時などで電力の供給が切れてもノートPCの本体に付属のリチウムイオンバッテリーが稼働するため、適切にシャットダウンを実行できる余裕を持つことができます。
なお、デスクトップPCの場合はセーブ中に停電などが生じたらデータがクラッシュすることもあるため、デスクトップPCを使用されている方は別途UPS(無停電電源装置)を接続していたほうが安全です。
ゲーミングノートPCをおすすめできる人
・出張や移動が多く、家に毎日帰れない方
・引っ越しの多い方
・動画編集などのグラフィック性能が必要な作業をされる方
・プレゼントとしてゲーミングPCを検討している方
出張や移動が多く、家に毎日帰れない方
出張や移動が多くて毎日家に帰れない方は、出張先のホテルや休憩施設でゲームを楽しむことができます。スマホゲームでは再現できない本格的な環境で手軽にゲームがプレイできるのはゲーミングノートPCの強みですね。
引っ越しの多い方
引っ越しの多い方は引っ越す度に据え置きのゲーミングPCやモニターを運んだり配線したりすると非常に手間がかかります。ゲーミングノートPCであれば配線は殆どなく1台だけ運ぶだけで済むため非常に手軽です。
動画編集などのグラフィック性能が必要な作業をされる方
ゲーミングノートPCは言うなればグラフィック性能が非常に高いノートPCで、ゲーム以外の作業も可能です。
特にグラフィック性能の求められれる動画編集や3次元CADなどを生業にされている方には非常におすすめすることができます。
プレゼントとしてゲーミングPCを検討している方
プレゼントとしてゲーミングPCを検討している人はゲーミングノートPCのほうがコンパクトで他に用意する機器もないためプレゼントとして非常に喜ばれるかと思います。
ゲーミングノートPCは単なるゲーム機ではないため、グラフィックの勉強などにも活かすことができる非常に有用なプレゼントになることでしょう。
おすすめのゲーミングノートPC
ゲーミングPCは何よりもグラフィックボードの性能が重要です。以下に目的ごとに必要なグラフィックボードの型番を整理しました。
・価格重視なら、RTX3050搭載のゲーミングノートPC
(とにかくゲームができるノートPCが欲しい人向け)
・コスパ重視なら、RTX4060搭載のゲーミングノートPC
(配信をしたり、ある程度の高設定でゲームを楽しみたい人向け)
・性能重視なら、RTX4070搭載のゲーミングノートPC
(とにかく良い性能でゲームをプレイしたい人向け)
なお、CPUはIntelであればCorei5以上、AMDであればRyzen5以上あれば十分でしょう。メモリは16GBあれば十分だと思います。
RTX3050搭載:MSI Thin15
ゲーミングノートPCのエントリークラスとなります。価格は10万円前後となる場合が多いようですが、軽いゲームであればサクサク動作させることも可能です。一応Apex Legendsは低画質設定であれば144Hz貼り付きも可能なレベルです。入門用やプレゼントには最適だと思います。
RTX4060搭載:MSI Thin15GF63
それなりの性能でゲームをプレイしながら配信などもしたい人におすすめできます。とりあげずこれだけのスペックがあれば動作がもっさりするゲームは現状では殆ど無いでしょう。
RTX4070搭載:MSI Katana15
本格的な据え置きゲーミングPCをも凌駕するスペックを誇っていますが、価格も非常に高価です。とにかく妥協したくないという方におすすめです。
まとめ
以上。本記事ではゲーミングノートPCのメリット・デメリットを解説し、ゲーミングノートPCはどういった人におすすめできるかを紹介しました。
「やめとけ」という極端な意見に惑わされず、ゲーミングノートPCのデメリットをきちんと理解した上で、それでも自分の生活スタイルに合っていればゲーミングノートPCは購入を検討する値打ちが十分にある非常に魅力的な端末であると考えています。