PS5にゲーミングモニターは意味ない?【結論:用途次第で必須】

当ページのリンクには広告が含まれる場合があります。あらかじめご了承ください。
この記事を読むのにかかる時間の目安: 17

PS5用のモニター選びで、どのスペックが必要なのか迷っている人は多いと思います。
検索欄に「PS5 ゲーミングモニター 意味ない」と出てくると、本当に買うべきか不安になりますよね。

筆者はこれまでPS5やゲーミングPC向けに、多数のモニターや周辺機器をレビューしてきました。

この記事では、その経験をもとに「どんな人にゲーミングモニターが必要で、どんな人にはオーバースペックになるのか」を整理します。

読み終わるころには、自分の遊び方に合う解像度とリフレッシュレート、具体的な候補までイメージできるはずです。

最初に結論を伝えると、PS5にゲーミングモニターは必要ですが、闇雲に高スペックを選ぶとオーバースペックになる可能性が高いです。

目次

結論:PS5にゲーミングモニターは必要だがオーバースペックに注意

結論から言うと、PS5で快適にゲームを楽しみたい人に、ゲーミングモニターは明確なメリットがあると断言します。

特にFPSやアクションゲームを遊ぶなら、120Hz対応モニターと低遅延な表示は、テレビと比べて操作感が大きく変わります。

一方で、スペックをよく理解せずに「なんとなく高そうだから」と選ぶと、PS5では使い切れない性能を抱えたまま、お金だけ余計に払う状態になりがちです。

このギャップが、「PS5にゲーミングモニターは意味ない」という声の正体です。

そこで本記事では、次の前提で話を進めます。

  • 結論:ゲーミングモニターは必要だが、選び方を間違えると簡単にオーバースペックになる
  • 120Hz FHD、4K 60Hz、WQHD 120Hzの三択で考える
  • 目的は「遊び方に合った最適解」を見つけること

「意味ない」と言われる3つの理由【スペックと現実のズレ】

理由①:PS5の最大リフレッシュレートは120fpsまで

PS5(PS5 Proを含む)が映像を出力できる最大リフレッシュレートは120Hz(120fps)までです。

240Hzや360Hzの超高リフレッシュレートモニターは増えていますが、PS5の出力は120Hz上限なので、家庭用ゲーム機だけで使うなら性能を持て余します。

つまり、「240Hz対応だから、120HzモニターよりPS5で有利になる」ということはありません。

PS5の用途に限れば、120Hzに対応しているかどうかが分岐点で、それ以上の数字はほぼ自己満足の領域になります。

理由②:4Kの場合、多くのゲームは60fps止まり

PS5は仕様上4K120Hz出力に対応していますが、実際のゲーム側の対応には大きな制約があります。

多くのAAAタイトルは、画質重視の「4K 60fps」モードと、フレームレート重視の「パフォーマンスモード(解像度を落として最大120fps)」を切り替える設計です。

そのため、4Kネイティブで120fpsが出るタイトルは非常に限られます。
「4K 120Hz対応モニター」を買っても、遊んでいるゲーム次第では、ほとんどの時間が4K 60fpsでのプレイになるケースが多いです。

結果として、

  • シビアな対戦ゲーム:解像度を落として120fpsで遊ぶことが多い
  • 映像美重視のシングルゲーム:4K 60fpsで十分満足できる

という使い分けが現実的です。

このギャップを理解しないまま高価な4K120Hzモニターだけを見ると、「意味ないじゃん」と感じてしまいます。

理由③:市場のゲーミングモニターはPC向けが前提

現在のゲーミングモニター市場の主役はゲーミングPCユーザーです。
そのため、解像度やリフレッシュレートの設計も「ハイエンドPCを前提」にした製品が多くなります。

例えば次のようなスペックは、PCなら理にかなっています。

  • WQHD(2560×1440)で最大165Hzや240Hz対応
  • 4Kで144Hz以上、VRRや上位のHDR規格に対応

しかしPS5は、1440pや4Kに対応しているとはいえ、120Hzまでが上限です。

また、ウルトラワイドや独自比率の解像度には対応していないため、「PS5だと活かしきれない」ケースが多くなります。

このように、PCを持たない人が「とりあえずゲーミングモニター」を選ぶと、スペックと実利用の間にズレが生まれ、「意味ない」という印象が強くなるのです。

PS5の映像出力を整理【どの解像度で何Hz出せるのか】

ここで一度、PS5が対応している解像度とリフレッシュレートを整理します。

  • 1080p(フルHD):最大120Hz対応
  • 1440p(WQHD):最大120Hz対応
  • 2160p(4K):最大120Hz対応(ただしゲーム側の対応は限定的)

この仕様を見ると、PS5だけを前提にするなら、120Hz対応のFHDかWQHD、または4K 60Hzクラスを軸に考えるのが合理的です。

4K 120Hzモニターは確かに魅力的ですが、「対応ゲーム」「価格」「PS5の限界」を踏まえると、万人にとっての正解ではありません。

どのパターンを選ぶべきか【3つの用途別おすすめ構成】

ここからは、読者の遊び方ごとに最適な構成を3パターンに分けて解説します。
すべて覚える必要はなく、自分が一番近いと感じる項目を選べば大丈夫です。

パターン①:FPS重視なら「120Hz FHDモニター」が最適解

オンライン対戦FPSやTPSをメインで遊ぶなら、120Hz対応のフルHDモニターがもっともコスパが高い選択肢です。

理由は次のとおりです。

  • PS5の120fpsモードは、多くが1080p(または1440p)で動作する
  • フルHDなら映像が軽く、フレームレートが安定しやすい
  • モニター自体の価格も抑えやすく、入門しやすい

画質よりも、「敵がヌルヌル動く」「エイムが合わせやすい」といったゲームプレイの快適さを最優先したい人は、この構成を選ぶべきです。

パターン②:RPGやシングル重視なら「4K 60Hzモニター」

オフラインのRPGやアクション、ストーリー重視のタイトルを中心に遊ぶなら、4K 60Hzモニターがもっともバランス良く楽しめます。

  • 4K対応タイトルの高精細なグラフィックを、余さず堪能できる
  • 60fpsあれば、シングルプレイ中心なら十分に滑らか
  • 作業用や動画視聴用ディスプレイとしても使いやすい

FPSでガチ対戦をしない人にとっては、120Hzより映像の情報量とHDR表現のほうが満足度に直結します。

PS5と日常使いの両方に使えるモニターがほしい人は、このタイプがおすすめです。

パターン③:バランス重視なら「WQHD 120Hzモニター」

FPSもRPGも幅広く遊びたい人には、WQHD(2560×1440)かつ120Hz対応モニターがちょうど良い落としどころです。

  • フルHDより高精細で、UIや文字も見やすい
  • 1440p 120Hz対応ゲームなら、高画質と高フレームレートを両立しやすい
  • ゲーミングPCを導入したときにも、そのままメインモニターとして使いやすい

「将来的にPCゲームも視野に入れている」「PS5 Proも見据えておきたい」という人にとって、WQHD 120Hzは長く使える現実的な選択になります。

おすすめモニター3選【120Hz FHD/4K 60Hz/WQHD 120Hz】

ここからは、上で紹介した3パターンに対応する具体的なモニターを1台ずつ紹介します。
あくまで一例ですが、スペック選びの基準としてイメージしやすくなるはずです。

① I-O DATA「GigaCrysta LCD-GD251SH」【120Hz FHD・FPS向け】

ジャンル:120Hz FHD・PS5向けエントリーモデル

  • サイズ:24.5インチ
  • 解像度:フルHD(1920×1080)
  • リフレッシュレート:120Hz
  • パネル:HFS(広視野角・IPS系)
  • 特徴:無輝点保証、低遅延設計、オーバードライブで高速応答

24.5インチというサイズは、FPSゲームで視線移動を抑えたい人にちょうど良い大きさです。
120Hz対応と低遅延設計により、PS5のパフォーマンスモードをしっかり活かせます。

また、国内メーカーでサポートも手厚く、無輝点保証が付く点も安心材料です。
初めてゲーミングモニターを導入する人にとって、「とりあえずこれを選べば大きく失敗しない」といえる1台です。

② BenQ「EW2880U」【4K 60Hz・映像美重視】

ジャンル:4K 60Hz・映像重視の万能型モニター

  • サイズ:28インチ
  • 解像度:4K(3840×2160)
  • リフレッシュレート:60Hz
  • パネル:IPS
  • 特徴:HDRi、5W×2 treVoloスピーカー、USB Type-C対応

このモニターは、「ゲームも映画も作業も、この1台でまとめたい」という人に向いたモデルです。

4K解像度とIPSパネルによる高精細な表示に加え、HDRコンテンツ向けの独自機能HDRiで、明暗の表現力にも優れます。

PS5で4K 60fpsモードに設定すれば、RPGやアドベンチャーゲームの美しい背景を存分に楽しめます。
内蔵スピーカーの音質も良く、外部スピーカーを追加せずに使いたい人にも向いています。

「PS5だけでなく、日常の動画視聴や仕事にも使う4Kモニターがほしい」という人には、最初の候補に入れて損のない1台です。

③ BenQ「MOBIUZ EX2710Q」【WQHD 120Hz・バランス重視】

ジャンル:WQHD 120Hz・PS5とPCの両方に最適な中核モニター

  • サイズ:27インチ
  • 解像度:WQHD(2560×1440)
  • リフレッシュレート:最大165Hz(PS5は最大120Hz)
  • パネル:IPS
  • 特徴:ゲーム向けHDRi、1ms MPRT、高音質スピーカー

EX2710Qは、PS5でWQHD 120Hz表示に対応することが確認されているモニターです。
フルHDよりも解像度が高いため、UIやテキストの読みやすさが向上し、RPGやシミュレーションでも快適に遊べます。

さらに、165Hz対応や各種ゲーム機能を備えているため、将来的にゲーミングPCを導入したときもそのまま主力モニターとして使えます。
「FPSもやるけれど、映像も妥協したくない」という欲張りな人に、バランスの良い選択肢です。

どのモニターを選ぶべきか、もう一度整理

ここまでの内容を、用途別に簡単にまとめます。

  • オンライン対戦FPSがメイン
  • → 120Hz FHDモニター(例:GigaCrysta LCD-GD251SH)
  • 理由:フレームレートと遅延の少なさを最優先にできる
  • シングルプレイ重視・映像美を味わいたい
  • → 4K 60Hzモニター(例:BenQ EW2780U)
  • 理由:4K画質とHDR表現を最大限に活かせる
  • 幅広く遊びつつ、将来PCも視野に入れている
  • → WQHD 120Hzモニター(例:BenQ MOBIUZ EX2710Q)
  • 理由:画質とフレームレート、どちらも高水準で両立できる

このどれにも当てはまらない場合でも、まずは「自分が一番遊ぶジャンル」を基準に考えてみてください。

そのうえで、画質かフレームレートか、どちらを優先するのか決めると、最適なスペックが見えやすくなります。

まとめ:PS5に合ったモニターを選べば「意味ない」は大きな勘違い

「PS5 ゲーミングモニター 意味ない」という言葉は、スペックと実際の使い方のギャップから生まれた誤解です。

PS5の出力仕様と、遊ぶゲームの傾向を理解してモニターを選べば、ゲーミングモニターはむしろ投資効果が高い周辺機器になります。

  • PS5の上限は120Hzまでなので、120Hz対応を一つの基準にする
  • 4Kで遊ぶゲームが多いなら、4K 60Hzモニターで映像美を優先する
  • FPSもRPGも両方楽しむなら、WQHD 120Hzでバランスを取る

この記事で紹介した3つのパターンと具体的なモニターは、どれも「PS5で無駄になりにくいスペック」に絞り込んでいます。

気になったモニターがあれば、価格や在庫状況、口コミなどを一度チェックしてみてください。

最終的には、自分の遊び方にいちばん素直に合うモニターを選ぶことが、後悔しない一番の近道です。
PS5に合った一台を見つけて、快適なゲーム環境を整えていきましょう。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次