SHUREのコンデンサー型イヤホンシステム「KSE1200」を新品で購入してから約2年が経過しました。
SHUREの音が好きでKSE1200が気になっているけど20万円近くするイヤホンにそれだけの価値があるのか不安で中々手が出せないという人は多いと思います。
そこで今回はKSE1200を約2年使用して感じたメリットやデメリットを紹介したいと思います。
コンデンサー型イヤホンのメリット・デメリット
コンデンサー型イヤホンのメリット
唯一無二の音質
コンデンサー型イヤホンを選択する一番のメリットです。というか、機能面ではデメリットだらけなので音質が気に入らない場合は購入を控えたほうが良いでしょう。
コンデンサー型イヤホンのレビューや口コミなどを見ると「別次元」や「異次元」などのワードが目に付くと思います。
これについては筆者も同感で、特に高域が綺麗に伸びるのですが決して耳に刺さらない非常に滑らかな高域が特徴です。
この特性はFPSゲームをした時に特に顕著で、銃声の高域成分で耳がキンキンすることがありません。
また、非常に音場が広いため空間的な表現力が非常に高く、密閉型なのに開放型ヘッドホンやスピーカーで音を聴いているような不思議な感覚になります。
機能面のデメリットを覆す程の別次元の音質がコンデンサー型イヤホン最大の魅力です。
筐体が軽い
コンデンサー型イヤホンのドライバに用いられるダイヤフラムは質量が殆ど無いため、筐体が非常に軽量です。
筐体の重量による耳への負担が小さいため、長時間装着しても疲れにくいという特徴があります。
コンデンサー型イヤホンのデメリット
専用アンプが必要で取り回しが悪い
コンデンサー型イヤホンは特性上ドライバーに高い電圧をかける必要があるため、専用アンプを使用しないと音を鳴らすことが出来ません。アンプの充電が必要なのも手間ですね。
またケーブルも太く非常に取り回しが悪いです。後述するようにリケーブルも出来ません。
よって歩きながら使用するような用途には向きません。
リケーブル不可
アンプと同様にケーブルも専用ケーブルが必要なため、基本的にリケーブルが出来ません。
SHUREのKSE1200もケーブルとイヤホンの筐体が固定されているため、断線したら終了という非常に怖いリスクがあります。
コンデンサー型イヤホンをおすすめできる人
イヤホンを卓上で利用する人
歩きながらや移動中などではなく、ご自身の机やカフェ等でじっくり座って音楽が聴きたいという人に向いています。
空間表現能力が非常に高く、卓上専用機としても高級ヘッドホンやスピーカーに匹敵するポテンシャルを持っています。
作業用イヤホンが欲しい人
良い意味で音にクセがないため、長時間音楽を聴いても疲れにくいです。
この特性はBGMに向いており、私は基本的に作業中はKSE1200を装着しています。
(本記事執筆中も装着しています)
「作業用の卓上イヤホンが欲しい」という方には最適のイヤホンです。
クリエイター
モニターイヤホンのため制作用途にも非常に向いています。
動画制作やDTM・EDM用途にはこれ1台あれば十分でしょう。
遮音性が高いためコンテンツの音に集中できることや、筐体が軽いため長時間作業しても肩や首の負担になりにくいのも良いですね。
FPSゲーマー
空間表現能力が非常に高いことや繊細な音もきっちり鳴らしきるコンデンサー型イヤホンの特性は敵の足音やリロード音が重要なFPSゲームにおいて非常に大きなアドバンテージを得ることができます。
混戦で色々な場所から銃声が鳴っても耳が痛くならない滑らかな高域特性も非常に良いですね。
まとめ
以上。今回は筆者がコンデンサー型イヤホンを約2年使用した感想を述べました。
機能面ではデメリットが目立ちますが、それらをデメリットを覆す程の異次元の音質がコンデンサー型イヤホンの大きな魅力です。
高価な買い物でしたが筆者にとっては非常に満足のいく買い物でした。
SHURE KSE1200は大型家電量販店やイヤホン・ヘッドホン専門店などで試聴機を用意している店舗も多いため、是非一度試聴なさってほしい1台です。
気になった方は是非、詳細をチェックしてみてください。