筆者は静電容量無接点方式のキーボード「東プレのREALFORCE」と「PFUのHHKB(Happy Hacking Keyboard)」を愛用しています。
両者を比較すると、明らかにREALFORCEを使用した後の指の疲労感が強いんですよね。
同じキー荷重45gの静電容量無接点方式にも関わらずなぜ、REALFORCEの疲労感が強いのか、筆者なりに分析し、かつ解決しました。
したがって本記事ではREALFORCEをお持ちの方で長時間打鍵した後の疲労が強いという悩みを持っている方に3つの解決策の提案をさせて頂きます。
同じお悩みを持つ方は是非、最後までご覧頂けると幸いです。
キー荷重30gは軽すぎる
キー荷重をもう少し軽い30gに変更しようと考えておられる場合は少しお待ち頂きたいです。実はHHKBも同じのキー荷重(45g)です。よってキー荷重が疲労の原因とは考えにくいのです。
また、キー荷重30gは軽すぎるといったレビューをよく見かけます。筆者も30gや変荷重への乗り換えを検討しましたが、キー荷重変更以外の方法で解決しました。
HHKBとの違いはキーストローク
REALFORCEとHHKBの決定的な違いはキーストロークです。具体的には
・REALFORCEのキーストローク:4mm
・HHKBのキーストローク:3.8mm
たった0.2mmの違いと感じるかもしれませんが、HHKBは元々は4.0mmだったのですが、静音モデルのType-Sを販売する時に3.8mmに調整しています。
つまり、底打ちする時のキーストロークが解決策の鍵になると筆者は考えました。
指の疲労を解決する3つの提案
提案①:キースペーサーを使用する
提案②:パームレストを使用する
提案③:チルトを使わない
提案①:キースペーサーを使用する
提案は3つしていますが、この案が本命です。残り2つの案は既に実施済みでしたが、筆者はこの方法で完全解決しました。
REALFORCEにはアクチュエーションポイント(キーが反応する深さ)を設定することができますが、いくらアクチュエーションポイントを変更しても底打ちに至るまでのキーストロークは変わりません。
そこで筆者は底打ちに至るまでのキーストロークを何とか変更できないかと考えました。
調べた所、実は東プレ純正品でキーストロークを変更できるツール「キースペーサー」なるものが販売されていました。
厚みは2mmと3mmがあるようで、筆者は2mmを使用しています。
取り付けは簡単で、付属のキーキャップ取り外しツールでキートップを外したあと、キースペーサーを入れてキーキャップを戻すだけです。
キースペーサーの素材がウレタンフォームのため、底打ちしてもショックが吸収されていい感じです。
心配だった静電容量無接点方式のスコスコ感も損なわれることなく、打鍵だけが非常に快適になりました。
なお、筆者は2mmのキースペーサーで満足しましたが、3mmのキースペーサーを使用するとノートPCに付属のキーボードくらいキーストロークが短くなるそうです。
キースペーサーを入れた後は専用アプリ「REALFORCE CONNECT」で何mmのキースペーサーを入れたか設定するのを忘れないようにしましょう。
提案②:パームレストを使用する
REALFORCEはキーボード自体に高さがあるため、パームレスト無しでキーを押下すると手首を上に傾ける必要があり手首に負担がかかります。
特に長時間パームレスト無しで打鍵すると腱鞘炎の原因にもなるため、パームレストの使用は必須と考えています。
提案③:チルトを使わない
チルトとはキーボード底面にあるキーボードに傾きを持たせるための脚のことですが、実はこのチルトの目的はタッチタイピング(ブラインドタッチ)が出来ない人が印字を確認しやすいようにキーボードに角度をつけるためのもので、人間工学的にはチルトを立てないほうが良いとのこと。驚きですよね^^;
やってみると確かにチルトを立てないほうが楽に打鍵することができます。
まとめ
以上。本記事ではREALFORCEで指が疲れる方に向けて3つの解決策を提案させて頂きました。
特にキー荷重の変更を検討している方は、先にキースペーサーの設置を是非お試し頂きたいです。価格も安価なため、もし効果が無いと感じても大きな痛手とはならないはずです。
筆者の経験が皆様のお役に立ちましたら幸いです。