英国のポータブルオーディオブランド「iFi audio」の販売するポータブルDACアンプの「ZEN DAC」と「Uno」
この2台で悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
筆者は2機種とも長期間愛用しているため、今回は「ZEN DAC」と「Uno」の2機種を比較し、それぞれの優れた点を紹介したいと思います。
スペック・仕様の比較
以下にスペック・仕様の比較表を掲載します。
Uno | ZEN DAC | |
入力 | USB-C | USB3.0 Bメス(USB2.0互換) |
DACチップ | Bit-Perfect DSD & DXD DAC by ESS | Bit-Perfect DSD & DXD DAC by Burr Brown |
ライン出力 | RCA(アンバランス) | Audio RCA(アンバランス) 2.1V 固定 1V / 最大3.3V(可変) 4.4mm Pentaconn(バランス) 4.2V 固定 2V / 最大6.2V(可変) |
ヘッドホン出力 | 3.5mm(アンバランス) | 6.3mm(アンバランス)1V / 最大3.3V 12Ω ‒ 300Ωのヘッドフォン 4.4mm Pentaconn(バランス):2V / 最大6.2V 12Ω ‒ 600Ωのヘッドフォン |
標準的な小売価格 | 14,300円(税込) | 33,000円(税込) |
消費電力 | 無信なし ~ 0.8W以下、最大 ~ 1.5W | 信号なし ~ 0.5W、最大信号 ~ 2.5W |
サイズ | 88x26x81mm | 158×35×100mm |
重量 | 92g | 491g |
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比較
2機種を比較し、それぞれの優れた点を以下で紹介します。
Unoの優れた点
スマホ・タブレットでもバスパワー駆動可能
PCはもちろんスマートフォンやタブレットでも予備電源無しのバスパワーで駆動します。対するZEN DACはPCのみバスパワー駆動可能で、スマホやタブレットを接続する場合は別途DCアダプターが必要となるため、電源周りの利便性ではUnoに分があります。
超軽量かつコンパクト
女性の手のひらにも乗るくらいコンパクトで重量も92gと、コンビニのおにぎりのような携帯性で、カバンの邪魔になることもありません。対するZEN DACも非常にコンパクトなのですが、重量が491gのためUnoのほうが1/5以上も軽いです。頻繁に携帯して持ち運ぶにはUnoのほうが扱いやすいです。
ギャングエラーの無いボリュームノブ
ボリュームがデジタル制御されているためギャングエラー(左右で音量が異なる現象)が発生しません。対するZEN DACは小音量時にギャングエラーが発生するため、ボリュームコントロールの精度についてはUnoのほうが上です。
ZEN DACの優れた点
圧倒的美音
Unoも素晴らしい音質なのですが、やはりZEN DACのクリアな美音には敵いません。もはやZEN DACの音がiFi audioの音と言っても過言ではないくらい繊細でかつパワフルな美音を奏でてくれます。
UnoとZEN DACの両者で悩んでいて音質で選びたい場合はZEN DACのほうがおすすめです。
バランス出力可能
ヘッドホンアウト、ラインアウトともに4.4mmバランス接続に対応しています。対するUnoはRCAと3.5mmのアンバランス出力のみ対応のため、手持ちのケーブルがバランスプラグだったり、バランス接続のほうが良い人はZEN DACのほうがおすすめです。
スタック可能
小音量時にギャングエラーが発生すると先述しましたが、ZEN CANとスタック接続し、増幅アンプ部をより高品位なヘッドホンアンプを搭載したZEN CANに移譲することでギャングエラーを回避&高音質化を図ることができます。スタック構造は見た目にもインパクトがあって良いですね。
高級感と質感
アルミ削り出しの前背面パネルや指紋や埃の目立たない非光沢の天板に非常に高級感があり、所有欲を満たしてくれます。これだけ高音質かつ高機能で、持ち運びが容易なサイズ感なのは非常に良いですね。
まとめ
以上、今回はiFi audioのコンパクトDACアンプ「ZEN DAC」と「Uno」について紹介しました。
筆者としてはお金に余裕があればZEN DACがおすすめです。Unoよりも少しサイズが大きく5倍以上も重量がありますが、やはりiFiらしいパワフルな美音が非常に魅力的です。デザインや質感も良く、所有欲を満たしてくれる一台です。気になった方は是非詳細をチェックしてみてください。