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【iFi audio xDSD Gryphon】レビュー|ポケットサイズのHifiオーディオシステム

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『iFi audio xDSD Gryphon』は英国のオーディオメーカーiFi audioが発売しているポータブルDACアンプです。

筆者は2023年1月に自分が所有しているSENNHEISERのイヤホンIE600をしっかり鳴らせるポータブルDACが欲しいと思い購入しました。

長期間使用して色々感じたとこがありますので、本記事ではこのGryphonについて紹介したいと思います。

目次

スペック・仕様

スペック・仕様については誤植回避のため、e☆イヤホンのWEBページのリンクを貼っておきます。多くのユーザーレビュー等も記載されており、非常に参考になります。

e☆イヤホン様商品紹介ページ↓(外部サイト)

良い点、気になる点

良い点

・iFiらしいパワフルな美音系サウンド
・豊富な入出力端子
・抜群の携帯性
・高級感のある質感
・高いBluetooth性能
・手軽に音の微調整が可能

iFiらしいパワフルな美音系サウンド

音質はザ・iFiサウンドです。音場の広さと音の輪郭の明瞭さが秀逸で、全ての音域が立つ非常に心地よいサウンドです。

パワーも高いため、抵抗値の高いヘッドホンも軽々と鳴らすことができます。

AKG のヘッドホンK872もしっかり鳴らせる

豊富な入出力端子

入力はUSB-C、S/PDIF同軸(3.5mm)/光(丸端子)、Bluetooth 5.1 (aptX, aptX HD, aptX Adaptive, aptX LL, LDAC, HWA, AAC, SBCコーデック)に対応

出力はライン入力(フルバランス4.4mm, シングルエンド3.5mm)に対応しており、持ち運びにも据え置きにも、1台であらゆるシーンに対応することができます。

コンパクトに携帯できる

高さ123mmx幅75mmx厚み19mmと多くのスマホよりややコンパクト。重量は215gとiPhone14Plusと同等の重量のため、スマホを1台持ち運ぶ程度の携帯性。常時携帯するストレスが小さいです。

高級感のある質感

見た目も金属製で非常に質感が高いです。ボリュームなどもデジタル制御されており、ZEN DACなどで問題のギャングエラー(小音量時に左右の音量バランスが崩れる現象)も発生しません。

高いBluetooth性能

Bluetoothのバージョンは 5.1、コーデックはaptX, aptX HD, aptX Adaptive, aptX LL, LDAC, HWA, AAC, SBCとほぼ全てのコーデックに対応しています。

AptX LLに対応しているのはゲームユーザーにとっても有り難い仕様ですね。

筆者は持ち運び時には基本Bluetoothで運用していますが、これまでプツプツ途切れるようなことが一度も無く、Bluetoothレシーバーとしての品質が相当高いです。

また無線とは思えないリッチなサウンドも非常に気に入っています。

手軽に音の微調整が可能

まず、デジタルフィルターについて3種類のデジタルフィルター及びデジタルフィルター無しの計4種類の中から好きな物を選択することが出来ます。

また、特定の音域ブーストするxBASSについて、①低域のみブースト、②低域+倍音をブースト、③倍音のみブースト、④ブースト無しの4種類から選択可能です。

さらにxSpaceという音場を広げるモードがあるため、xSpaceのON・OFFも踏まえると

4×4×2の計32パターンの組み合わせから好みの音を選択することが可能です。

特にxSpaceはSE846のような音が近めのイヤホンも開放的に鳴らすことができます。iFiの音に対する緻密な設計が垣間見られます。

なお、細かいパラメトリック・イコライザー等は搭載されていないため、ここは気になる人もおられるかもしれません。

気になる点

・Bluetooth接続 & バランス接続で若干のホワイトノイズ
・バッテリーは毎日充電が必要

Bluetooth接続 & バランス接続で若干のホワイトノイズ

SHURE SE846のような高感度イヤホンをBluetoothでバランス接続すると、若干サーというホワイトノイズが発生します。

これはIEMatchという機能で出力を4.4に切り替えれば回避できますが、全体的にパワーがなくなりiFiサウンドの良さがなくなる感じがするため、筆者はOffのまま運用しています。

なお、IE600などの少し鳴らしにくいイヤホンではこの現象は発生しません。(厳密に言うと発生しているのかもしれませんが、気になる程の音は発生しません)

バッテリーは毎日充電が必要

充電にかかる時間は満充電になるまで標準の充電器で12時間、高出力の充電器で6時間かかりますが、連続再生時間は8時間と、充電時間と再生時間にほぼ差がなく、燃費が良いとは言えない仕様です。

それだけ再生にエネルギーを使っているということですね。

8時間もあれば通勤・退勤の移動時間や半日の作業、出張の移動時には十分と思いますが、毎日充電が必要です。充電に関してはスマホが1台増えるくらいのストレスがあります。

なお、充電しながらの運用も可能なため、モバイルバッテリーを併用することで再生時間を大きく延ばすことが出来ます。(実質無限)

まとめ

この記事の執筆時点(2023年)の1月に購入しましたが、筆者の中では既に2023年のベストバイに入るくらいに気に入っており、使用頻度も高いです。

据え置き級のパワフルなサウンドをポケットに入れて持ち運べるのは、非常に便利です。

e☆イヤホンなどでイヤホン・ヘッドホンを試聴する際に試聴機のポテンシャルを発揮してくれるため、試聴時にかなり正当な評価が可能になります。

家電量販店でも扱っている場所が多いため、機会があれば一度手にとって試聴なさって欲しい一台です。

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